PiPi's World 投稿小説

ダンジョン王の日記
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 33
 35
の最後へ

ダンジョン王の日記 35



712年8月19日 晴れ
私の懸賞金が倍になった。ラルク王国を荒らした罪が加算されたらしい。
先に手を出してきたのは王国の方なのに、全く酷い言い掛かりである。
とはいえ、これで私は姫将軍の国だけでなくラルク王国からも指名手配されることになってしまった。
新しい隠れ家は、その辺も考慮して慎重に決める必要がある。初心を思い出し、前向きかつ慎重に行動したい。
712年8月20日 雨
ここいらで8月10日以降の出来事をまとめておこうと思う。

@アルク王国の軍隊が私の洞窟に攻めてきて大ピンチ
A配下の魔物が大勢殺される。大蛇も殺される。しかしなんとか軍を追い返すことに成功
B大蛇の母親であるシャルリエが魔物になる
C魔物シャルリエ大暴走。大蛇を殺したアルク王国を目茶苦茶にする
D私が洞窟にいることが国にバレたので引っ越す羽目に
E洞窟を配下の魔物にプレゼントし、新たな隠れ家を探して一人旅を始めた

ざっとこんなところか。今日は何だか疲れた。もう寝ることにする。
712年8月21日
まだいい感じの隠れ家は見つからない
前回はかなりの頻度で冒険者がやってきたため、事が大きくなってしまった感があるので
今回は、防衛の面で優秀な所が欲しい所である
ラルク王国の国庫からパクってきた金塊がかなりあるので、潜伏の資金は余るどころか、一生遊んで暮らせる位あるのだが、金で安全は買えないのが今の私である(懸賞金の方が貯金より高い)
なので、ケチケチ使わずにパァーっと使ってたのだが、なぜか襲撃が増えた気がする。なぜなんだろう?


遊郭を貸切にして大乱交やら、魔法具店を衝動買いしたりして楽しむのも飽きてきたので、何か新しい刺激が欲しくなり、ふと唐突に洞窟の魔物たちに会いたくなったので、魔鏡に魔力を込め通信の魔法を唱えた。
問題は、遊郭帰りの酔っ払った状態で魔法を使ってしまったことだろう。
うっかり通信魔法に失敗し、よりにもよって姫将軍の城の鏡と私の魔境が繋がってしまったのである。
姫将軍の城ではかなりの騒ぎになった。
城のありとあらゆる鏡や窓、ガラスから指名手配のハンニバルの姿が映りだされたからだ。
また、これは単なる偶然なのだが、ちょうどお城の外の天気は雷を伴う大雨で、雰囲気がまさに絵本のなかの魔王のソレであった。
姫将軍は自室の化粧机の大鏡の前に座り、呪詛の力を逸らす事で他の鏡に映るハンニバルを消し、1対1の対話が出来る状態にした。
一方私は酒の力も手伝って開き直りの境地である。なるようになれと、半ばヤケクソで姫との対談に臨む。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す