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ダンジョン王の日記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ダンジョン王の日記 31

長老が手に持つ武器を私の首目掛けて振り下ろす。
しかし何時までたっても私には届かない
何故なら私を庇い私の盾になったトロルが居たからだ。
トロルの雑兵頭のムウミンである。ムウミンは私を庇った際に背中の薄皮を斬られた。だが、それでも怯まずに振り向きざまに手に持つ棍棒で長老たちを薙払った!!!

いつの間にか私の包囲網の周りには生き残った兵士達が更に大きな包囲網を築き上げていて
ムウミンの反撃を皮切りに一斉に襲いかかっていった。

私の仲間を傷つけたものの末路…それは仲間を傷つけられたそいつの仲間達の怒りと悲しみに触れ、1人残らず洞窟に屍を晒す事になるのだ!!

怒りの狂乱に巻き込まれた裏切り者達は全て死に絶えた。
しかも、こつらの志気は凄まじく、怪我を感じさせない程高まっていた。
こいつらは目で訴えかけてくる。「同朋を殺した人間共に復讐をさせてくれ」と

しかし、私は敵の力量と我が軍の消耗具合を計算し、攻めるのは無理だと判断を下そうとしていた。
するとそこに包帯を体のあちこちに巻いたポチが足を引きずって私の元にやって来た。

そして消毒液の匂いが立ち込める腕を差し出し、私にあるものを手渡した。それは皮袋だった。封を解き中身を見てみると、中から水のように透き通った石――エルフの石が出てきた。
そこで私は、以前この石を貰ったときに試しに使ってみたらあまりに威力が出過ぎた為、洞窟で使えず、また他のマジックアイテムとの影響からマントにも入れられなくて皮袋の中に入れて私の部屋の宝箱の中に放置していた事を思い出した。

洞窟の中では使えなかった。だが外では……!?私はエルフの石を握り締め「動ける者は武器を取れ!!出陣するぞ」と叫ぶ

そしてその日一番の雄叫びが洞窟内に木霊した。

動ける奴らは出陣の準備をしているなか
私はまだ牢獄にいた。そこで息絶えた大蛇に寄りかかり、呆けていた。
実際にこの蛇は私の実験動物の中でもかなり将来を楽しみにしていた部類で、はっきり言ってモチベーションに影響を及ぼすくらいダメージはデカかった。

ふと私は思い付きでこの蛇にスケルトン契約の暗黒魔法をかけようと思った。
スケルトン契約は人間以外には成功確率は途端に低くなり、どこぞで数え切れないくらいの武功をたて、神格化された英霊が甦る際にその愛馬が共に復活を遂げるといった特殊な環境でもなければまず成功しないが、こいつはもしかしたら出来るかも知れない
そう思って魂に語りかける

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