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ダンジョン王の日記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ダンジョン王の日記 28

そして確信した。この3人の中で一際ヤバいオーラを出している男があのガジルであると……
奴らはその後出口にいたエルフ部隊、護衛の狼戦士をなぎ倒し奥へと進んでいった
私が出る時が来たのかもしれない


敵はとうとう3人になった。
それなのに私の顎をつたう汗は何なのだろうか?
私は魔剣を手に広場にて敵と対峙していた。敵は盗賊風の優男と黒いローブの魔法使い、そして、聖剣の戦士・背信のガジルの3人

対して私の方は、ポチ、暗黒兵、スケルトン兵50体、そしてエルフの精鋭部隊である。
小細工はしない。なぜなら強敵を相手どる時には、それなりの礼儀があるからだ……

スケルトンが奴らを取り囲み、一斉に切りかかる。しかしある一定レベル以上の魔法使いには、人海戦術など無に等しい。案の定、ローブの魔法で吹き飛ばされる
その中を果敢に進む者もいた。ポチと暗黒兵の2人である。こいつらには高い対魔法防御の鎧を着せてある、その鎧の性能と自らの力で、台風の壁を進み突破した。

ローブの魔法使いに切りかかる2人、その攻撃は男共に阻まれたものの、魔法使いの集中を削ぐには十分であった。
すかさず雨のように降り注ぐエルフの魔法。魔法使いはその防御で手一杯となり、戦いの行方はあの4人に委ねられた。

ナイフを持つ優男にはポチが対峙している。ポチは身軽に軽鎧とショートソードで優男を翻弄していた。
あの優男は洞窟の罠解除や宝箱の解錠が主な仕事なのだろう。高いレベルではあるが、戦闘力はたいしたことがない

問題はガジルの方である。奴の持つ聖剣対策に暗黒兵他、スケルトン達全員に重鎧などの装備をさせているが、全く意味を成していない。
人間とは思えない卓越した剣技は、見たところ魔法の補助はない。それにもかかわらず分厚い鎧を豆腐のようにズバズバ斬られて片っ端から浄化されてしまっている
それに奴は聖騎士としての魔法も兼ね備えている。このままではジリ貧になってしまう

………
……


この危機的状況を救ったのは、我が配下の魔物達だった。前の狭路の処理が終わったのだろう。動ける奴らみんなが増援に来たのだ。

流石の敵もエルフが増えた事に狼狽を見せていた。魔法使いは今のエルフ達で手一杯なのにそれが増えるのだ。対応できるわけがない
状況を読んだガジルが撤退の命令を出す。他の2人は広場を出て通路の方へ走っていき、ガジルは2人を先に行かし、自分が殿となって通路の入り口にたった。

バカめそっちは袋小路だ。と思ったの束の間、ガジルの聖剣に凄まじい魔力が込められている事に気付く
我が配下の魔物達は皆一同にガジル達の命を狩らんと近付いていて、私が「退け!!」と言い終わる前に紅き閃光と共に、暴虐の嵐が巻き起こった。


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