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ダンジョン王の日記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ダンジョン王の日記 25

シェルリエを見送ってから私も牢獄を出て行く
不躾な囚人の一人が「俺にも抱かせろ」なんて言ってきたが焼いといた。

追記
その後、あの蛇はみるみるうちに成長し、体長が5mを超えていってもまだまだ伸びていった。この分だと城クラスもあり得るかも知れない。今後の経過に期待である

シェルリエははじめは心を閉ざしていたが、甘えてくる子に母性が目覚めたのか、だんだん態度が軟化してきた。
もう一押しである。


712年8月1日 快晴
夏本番。外は連日猛暑が続いているが、洞窟の中は涼しくて快適だ。
シェルリエが産んだ大蛇は中々強力な魔物だった。巨体に似合わぬスピード、風属性のブレスによる全体攻撃。
このまま成長しつづければ、エルフの女王以上の戦力になるかもしれない。ドクトルパイソンからこんな大物が生まれるとは嬉しい誤算である。

人間を使って新種の魔物を創作するのは、こういう思いも寄らぬ結果になるからに大変に楽しい。
人間に魔物を孕ませる。人間と魔物を融合させる。人間を魔物に改造する。
思えば、姫将軍が王国の領主だった私を断罪しようとしたのも、私が人間を材料にした新種の魔物作りに耽溺したのが原因だった。
確かに、今にしてみれば領民三千人を魔物の材料にしたのはやり過ぎだったと思う。姫将軍が私を非人間呼ばわりしたのも頷けるというものだ。
加減して二千五百人位に押さえておくべきだった。今更ながら反省である。

追記・人間を食べるなという命令を除き、大蛇は母親であるシェルリエの命令には逆らわないようである。
その様子を見た冒険者達はシェルリエを魔物と呼び、大蛇もろとも倒そうとしていた。

712年8月2日 曇り
昨日からシェルリエが必死になってダンジョンを探索している。どうにかしてここから逃げ出すつもりらしい。健気なことだ。
逃亡防止の魔法がかけられているので、シェルリエが洞窟から脱出できることは絶対にない。
おそらく、彼女は逃亡防止魔法を解呪できる魔法使いが冒険者達の中にいることを期待しているのだろう。
しかし解呪には私だけが知っているパスワード呪文が必要なので、残念ながら彼女の行動は全く無駄な努力と言える。

おまけにシェルリエが近づいた人間は残らず大蛇が襲ってしまうので、シェルリエは最終的にいつも人間達から魔物として攻撃されることになるのだ。
なんだか見ていてちょっと可哀相である。とっとと良心など捨てて私の部下になればいいのに


712年8月7日 晴れ/夕立
シェルリエが冒険者に倒された。突然のことに焦る。
大蛇の力を過信しすぎたのがまずかったらしい。慌てて周囲にいた魔物に命令し、なんとか救出に成功した。
シェルリエは全身に大怪我を負っていたものの、幸い命には別状はない。ただ、心に負った傷は深刻そうである。

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