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ダンジョン王の日記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ダンジョン王の日記 19

712年7月13日
今日は前々から問題だったトロル達の食料問題に一石を投じる為に、洞窟の食物連鎖のピラミッドに新たな種を追加しようと思う
食料を必要としないスケルトン達は置いといて、今この洞窟のピラミッドの頂点はトロルとワーウルフの二強である
そこに問題があり、ピラミッドの頂点が昔の二倍になっているのだ。
そこで、コイツ等の餌になり、そいつ等自身が食料に困らずに生活が出来て、繁殖力がある生物が欲しいと思ったのだ。


そして、様々な事例の検証とシュミレーション、エルフの知識を総動員して、この洞窟の生態系が壊れない種を発見することに成功したのだ
その種の名前はドクトルパイソンといい、猛毒を持った蛇である。古代の魔法使いはこの蛇を薬替わりに使っていたことがある事からドクトル(医者)と名前が付いているが、こいつはどちらかと死に神である。
主な食料はスライムだが、スライムは水資源の豊富なこの洞窟では嫌と言うほど増えるので問題ない
こいつの牙はトロルの分厚い皮膚を貫けないし、ワーウルフは余程ドジを踏まなければやられない。

繁殖力もかなりの物で、この洞窟の食料の救世主になるために生まれてきたような蛇だ。

蛇の放流が完了し、とりあえずまだ食べるなとトロル達に命令をする
2日もすれば、解禁できるだろう。果報は寝て待てである。


712年7月14日
今日、私は牢獄に来ていた。
牢獄にもいくつか種類があるが、一番出入り口に近い大牢獄……この洞窟に入ったバカ共の中で運悪く生き残った奴らを入れておいてある牢獄を通り過ぎ
独房が並ぶ場所に来ていた。
この前に捕虜にした魔法騎士、シェルリエ嬢に会うためである。

独房の一番奥の部屋にシェルリエは居た。自殺防止の魔法をかけられ、魔封じの魔法陣が至る所に書かれた専用の牢獄で彼女は私の事を睨みつけていた。服装は囚人とは思えない程の立派なドレスを着ていて、このまま舞踏会に参加しても違和感が無いだろう

そもそもこの部屋自体、牢獄のそれとは思えない程豪華で、バスルーム付き、呼び鈴を鳴らせば係のスケルトンが来て、可能な限り命令に従うように指示されている。
つまりここはVIP用の独房で彼女はVIP待遇として、外に出るのと自殺する以外のあらゆる自由が与えられていた。
そこまで私が彼女に好待遇を与えているのは勧誘の為である。人間は信用できる奴とできない奴の2種類いるが、彼女は前者で、一度忠誠を誓えば裏切らないだろう。そのような人間なら私は是非とも欲しいのである

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