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ダンジョン王の日記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ダンジョン王の日記 13

712年6月30日 晴れ
今日は少し遠出して図書館のある大きな町へ出向くことにした。エルフの求婚について調べるためだ。
何せ魔物と人間では文化が違う。魔物によっては、雄を出産のための養分にすることが結婚だったりするのである。
エルフにとっての求婚が何を意味するのか、きちんと調べておかねばならない。

712年7月1日 晴れ
図書館から借りパクした本によると、エルフにとって求婚とは自分を守ってくれるよう異種族に依頼することらしい。
求婚に応えエルフを守護すると、お礼に古代のマジックアイテムが貰えるとのこと。
この記述が正しいなら、残念だがエルフの女王の求婚は断るしかないだろう。
正直、今は自分の身を守るだけで手一杯だ。逆にエルフに私のことを守って欲しいくらいである。
明日にでも求婚を断るついで、今度こそ予定通りエルフの女王を誘拐してやる。
追記・エルフの資料を盗むついで、最近の国勢に関する本も何冊か頂戴した。



712年7月3日 晴れ
事情を説明してエルフの求婚を断ろうとすると、あなたは勘違いをしていると女王に諭された。
なんでも、私に守って欲しいのはエルフ達自身ではなく、集落中央に生えている萎れかけた白い花であるという。
エルフという魔物は交尾では繁殖せず、なんとその花のつぼみから赤ん坊が生まれてくるというのだ。
エルフの女王は私の魔法でその花を枯れないようにして欲しいらしい。花を守ってくれるなら、エルフ達はの家来になってもいいという。
私にしてみれば願ってもない申し出だった。さっそく咲いていた花を手持ちの水晶に封印し、水晶の中を花に最適な環境に設定する。
更に保存魔法と防護魔法を重ねがけし、私以外の誰にもエルフの花に手出しを出来ないようにした。
花の保護など私にかかればお茶のこさいさいである。
水晶が砕けない限り中の花は決して枯れない旨を伝えると、エルフ達は大喜びして私に忠誠を誓った。
712年7月4日
エルフ達は引っ越しの準備の為に泉の方で作業をしているので居ない
その間に私はエルフ達の為に洞窟内の整備をしている。
いくら強力な魔法を扱うエルフでも、生まれ育った環境が一番好ましいのが事実であり
実際に魔法は周囲の環境に大きく依存する。
例えば、私は天才だからあらゆる魔法を使いこなすが、元来得意な魔法は闇属性である
だから、周囲の環境をなるべく良くするために大量の血と怨念で洞窟を汚し、日々土地の力を高めていっているのである。


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