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5大聖龍とその女達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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5大聖龍とその女達 9

「ああ、大したことではない。
 私の魂を受け入れた男に異常はないかと思っただけだ」
「ああ、そうか・・・って。待て。
 何か今、聞き捨てならない言葉が聞こえたぞ?」

確かおまえの魂がどうとか、オレに異常がどうとか。
そんなオレの様子に少女はあきれ返った様子で返事をした。

「何を今さら驚いておる。最初に言ったであろう?
 聖龍の剣である私を持つ資格のないものならば、死ぬと。
 元気そうなあたり、問題はなかったようだな」
「いや、それはいいんだが。
 おまえの魂うんぬんってところは聞いてないんだが?」
「む?そう言えば話してなかったな。
 よかろう、ならば全てを話してやろう」

それから少女は語り始めた。
なぜ試練に挑むものが彼女を抱かなければならないのかを。
それによると、彼女の言う『聖龍の剣』とは武器ではなくドラゴンの血を引く部族を指す言葉らしい。
文字通り強い戦闘能力を持っているのだが、異性がいない上に強い男でないと子供ができにくい体質で、滅びの一途をたどっていたらしい。
そこで一族の女たちは、自分らを孕ませられる強い男を捜すようになった。
そのテストというのがセッ○ス。
房中術を使って、相手が自分たちを孕ませられるほど強い男かどうかを試すのである。
この試験に落ちれば精を出し尽くして相手の男は死ぬ。
しかし合格者ならば、その女は相手の生涯の伴侶とするためにその魂を捧げ、尽くさなければならないという掟があるらしいのだ。

「すでにおまえの中には我の魂が宿っておる。
 これで我らは一蓮托生。
 この命尽き果てるまで添い遂げようぞ♪」

うれしそうな少女の言葉に、オレは気が遠くなる思いだった。
ゾーマを倒す力を求めてきたってのに、何で奥さんもらうハメになってんだ?
そりゃ、確かにコイツを自由にしてやろうとは思っていたが・・・。
それが結婚することだなんて誰が想像できる?
ショックを受けてよろけるオレを見て、少女は不機嫌そうな顔をする。
オレの考えていることがわかったのだろう。
「何、マヌケな顔をしておる!
 こう見えても我はおぬしより数倍強いぞ!」
「アー、ハイハイ、ヨカッタネ。
 こっちは力を求めてきたってのにお荷物よこされてショック受けてんだ。
 そっとしておいてくれ」
「・・・・・・・・・!(怒)」

打ちひしがれるオレに、少女は立ち上がると洞窟の奥へと姿を消す。
そしてでかい布に包まれた荷物を持ってくると、いきなりオレの前に向かって放り投げた。

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