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5大聖龍とその女達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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5大聖龍とその女達 193

違うのはそいつはプルプルと弾力のあるゼリーではなく、人間や動物、果ては魔物をジグソーパズルのように組み合わせて作った怪物であるということだ。
しかも部品として組み込んだ材料の生き死に問わず。
結界に弾かれ、兵士たちに矢を射かけられるたび、醜悪な肉の塊から悲鳴が上がる。
苦痛。怨嗟。憎悪。怒りと悲しみを高濃度でブレンドした最悪の鳴き声が兵士たちの心を削っていく。
あまりの痛々しさに戦意を喪失するものや気絶するものまで出る始末だ。
このモンスターがどれだけタチが悪いかご理解いただけることだろう。
「ええい!槍兵、弓兵、下がれ!!連弩用意!!有効射程いっぱいから火矢を撃てぇ!」
「壺に油を詰めるのだ!詰めたら密封し、それに長い縄と導火線を付けろ!導火線に火を付けたら、縄の先をしっかり握って、壺を振り回して投げ込むんだ!」
「魔術師は火炎魔法を撃て!できるだけ距離とって撃つのだ!遮音魔法を使える者は、奴の声を少しでも遮ろ!」
「神官は精神をやられた者の治療をしてくれ!」

あちこちで指揮官やベテランの者が叫んでいる。
あいつの叫びはもはや精神攻撃だ。遠距離攻撃するしかないだろう。


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