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5大聖龍とその女達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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5大聖龍とその女達 70

本当は一人一部屋取る予定だったが、生憎部屋が空いていないらしく、取り敢えず二人部屋と三人部屋をとることにした。

アレスはウルゥを抱かえ、二人部屋のベッドに寝かせた。
ウルゥの顔は赤く火照り、汗がたらたらと流れている。

「ウルゥ、少し待ってろ。今水とタオルを持ってくるから」

アレスは部屋に備え付けてあった棚からタオルと容器を取り出し、容器に水を入れる。
そして水とタオルを持ってくるとそこには、

「よお、随分と久しぶりじゃねぇか、兄弟?」



ベッドの上で全裸で全裸で胡坐かいているウルゥ・・・いや魔物ウルゥの姿があった。
その姿にアレスはあわてた。
彼女の登場を予測していたアレスであるが、こうもあられもない格好をしているとは思わなかったのだ。

「ば、バカッ!なんつー格好してんだ!?
 オレ以外のヤツに見られたらどうすんだっ!?」
「で〜えじょうぶだっての。
 こう見えてもオレは兄弟一筋、他の男に襲われるようなヘタは打たねえよ」
「誰が兄弟だ、まったく・・・」

まるで反省の色のない魔物ウルゥに、アレスはため息をつかずにはいられなかった。
そんなアレスを見てもまるで堪えた様子のない魔物ウルゥは、単刀直入に用件を伝える。

「じゃ、さっそくヤろうぜ!
 もう何日もヤってねえから、すっかり身体がうずいちまってよ!」
「待て。別にオレはオマエに子種を仕込むために2人っきりになったわけじゃない」
「・・・あぁ?!何言ってやがる!?宿主がどうなってもいいってのか!?」

アレスの発言であからさまに不機嫌になった魔物ウルゥが何のひねりもない脅しを入れる。
だがアレスもヘタに抵抗すればこう出ることなどわかっているはずだが・・・?

「落ち着け。別にオマエの要求を忘れたわけじゃない」
「じゃあ何だよ」
「忘れたのか?
 この旅には何も知らずについてきた、エリアとマリーがいるんだぞ!?
 今はラムサが時間稼ぎしているとは言え、いつ戻ってくるかわからん。
 子種をやる時間は改めて作ってやるから、それまでおとなしくしとけ」

それは嘘偽りない、アレスの考えだった。
ウルゥを守るためとは言え、彼女の合意なく子供を仕込むなんてしたくない。
おまけに今はいつ終わるとも知れない旅の途中で、エリアとマリーもいる。
彼女らとよりよい関係を維持するためにも、魔物ウルゥにも妥協してもらう必要があった。
しかしアレスは忘れていた。
今の彼女は魔物で、ウルゥの記憶を持っている厄介な相手だということを。
魔物ウルゥはアレスの言い分に、ニヤリと不気味な笑みを浮かべた。

「ほほう?人質とった魔物相手に命令とはな。
 よほど他の女たちが大事と見える。宿主なんかよりも、な」
「な・・・!?何バカ言ってるッ!?」

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