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5大聖龍とその女達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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5大聖龍とその女達 67


アレスは驚いた。そして冗談じゃないと思った。
ただでさえ自称妻のラムサや魔物ウルゥのことで腹いっぱいだと言うのに、これ以上厄介な問題が増えると言うのか?
村にいたときでさえケンカが絶えず、生傷が絶えないと言うのに?

「じょ、冗談言うなよ!?
 そ、それにそんな大人数分の旅費なんて持ってな・・・!」
「あら、旅費なら気にしないで〜?
 私たち踊り子と猟師だから日銭くらい簡単に稼げるから〜♪」
「そ、それに旅に出るってのに何なんだよ、その格好!
 その襲ってくださいと言わんばかりの格好・・・わぶっ!?」

するとマリーは最後まで言わせず、持っていたバッグをアレスの顔にたたきつけた。
羞恥で真っ赤なその顔を見るあたり、余計なことは言うなということらしい。
一方のエリアは何事もなかったかのように話を続ける。

「あ、これ〜?アレスちゃんが幼いラムサちゃんやウルゥちゃんに変な気を起こさないようにするための予防線よ〜♪」

ピクッ・・・!

その言葉にラムサとウルゥが反応する。
お子ちゃま発言が癇に障ったらしい。

「ちょっと待て。誰がお子様だと・・・!?」
「そ、それにその発言だとエリアさんたちがアレスくんに襲われることになりますけど・・・!?」

するとエリアはニッコリ笑ってとんでもない爆弾発言を投下する。

「アレスちゃんに襲われるなら私たちは本望よ〜?
 だって私たち、アレスちゃんのことだ〜い好きなんですもの〜♪」
「「ッ!!??」」

何のためらいもない告白に、アレスとウルゥは仰天し、マリーは顔をうつむけて耳どころか首まで真っ赤に染めてしまった。
そして残されたラムサは、静かな殺気と闘気をみなぎらせながら右手を刃に切り替える。

「ッ!?ちょ、ちょっと待てラムサっ!?それは行き過ぎだっ!?」
「ええい、放せアレスっ!
 わ、我を子ども扱いした挙句、堂々と寝取り宣言しおって・・・!
 許せんっ!この場で切り捨ててくれるッ!!」

どうやら彼女、子ども扱いされることがタブーらしい。
一方、ウルゥはその場にしゃがみこんで何やら落ち込んでいる。
その気持ちを知っていたとは言え、一歩先に行かれてしまったことにショックを受けているのだろう。
激怒するラムサを抑えながら、アレスは必死にエリアに謝罪を求めた。

「ちょ、エリアっ!?は、早く謝れっ!
 マジでオマエを斬るつもりだぞ、おいッ!?」
「謝ってほしかったら、私たちも旅に連れて行ってくれないかな〜?
 そしたら服もちゃんとしたのにしてあげるから〜♪」
「いや、どんな脅迫だよ、それッ!?」

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