PiPi's World 投稿小説

5大聖龍とその女達
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 66
 68
の最後へ

5大聖龍とその女達 68


自分たちの命を材料に脅すだなんて。
しかし早く何とかしないと、ラムサは間違いなく2人を殺害しかねないわけで。
それを解決する方法なんてアレスには1つしか思い浮かばなかった。

「わ、わかった!連れてく!連れてくから謝って!?
 早くこの危ないヒトを止めてーッ!?」

・・・こうしてグダグダした中で、アレスはラムサと幼馴染3人を連れて旅に出ることとなった。
その旅の先にさまざまな困難・・・というより受難が待ち受けているであろうことはアレスにさえもわかる話であった・・・。

――――

「ふう〜。やっと着いたか」
「思ったより時間がかかったな」
「やっぱりこれってゾーマの影響なのかしら〜?」
「そ、それより早く宿に行きませんか?
 わ・・・私、もう疲れて疲れて・・・」
「同感だな」

それから1週間後。
彼らはクルカ村の隣にあるケレキ村にやってきていた。
いくらクルカ村が辺境にあるとは言え、ここケレキ村に来るには数日あれば来れる位置にある。
それが1週間もかかってしまったのは、魔物が頻繁にアレスたちを襲い、思ったように移動できなかったからである。
毎日バカの1つ覚えのように襲ってくる魔物たちに、アレスは幼馴染3人の心配をしていたが・・・。
そんな心配など不要とばかりに次々とモンスターたちを撃退していった。
中でも意外だったのがウルゥ。
何もないところで転ぶようなドジッ娘が、ちゃんと戦えていたことだ。
たぶん、寄生した魔物ウルゥの仕業だろう。
だがさすがに魔法使いという職業のネックである体力のなさはいかんともしがたいらしく、赤い顔で荒い息をついている。
・・・その様子がものすごくエロチックなのは、アレスの気のせいだろーか?
さて。パーティの様子を説明したところで、今度は村の説明に移らせてもらおう。
ここケレキ村は山の入り口にある村で、山間の村クルカ村より大きな集落である。
クルカ村のような山間の村々で取れた品々はこのケレキ村を通じ、さまざまなところへ流れていく。
いわゆる交通の要所というヤツだ。
この辺の村々では1番大きな集落というくらいだけども。
しかしそれだけに村の防衛はクルカ村以上にしっかりしている。
クルカ村は林業が盛んだが、この辺になると農業・商業も盛んである。

「じゃあ、みんな疲れているみたいだし、最初に宿でも取りに行くか?」
「いや。ちょっと待て。
 休憩も悪くないが、今はこの周辺の状況を知るべきではないのか?」

みんなの様子から休憩を提案すると、ラムサから思わぬ反論が出る。
しかしここはこの辺で一番大きい村とは言え、王都から見ればまだまだ辺境。
大した情報は得られないと思うのだが・・・。
みんなもそう思ったらしく、マリーが代表して意見を述べる。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す