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5大聖龍とその女達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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5大聖龍とその女達 66

すると半分呆れた様に、「ふんっ、お前の好きにしろ」と呟いた。
ラムサも口ではあんなに酷い事を言ってはいたが、本当はアレス同様心配していた。
アレスは未だ泣き崩れているウルゥに、

「ウルゥ、一緒に来てくれるか?」

「えっ?」

ウルゥはまだ状況が飲み込めていない。

「だからさ、俺たちでよかったら一緒に旅しないか?」

「は、はいっ!」

最初からこうするべきだったかもしれない。
アレスの中に溜まっていたモヤモヤがふっつりと無くなった。
安心しきったのか、ウルゥはまたさっきのように泣き崩れた。


「ありがとう、ラムサ」

「ふん、別に我は何も……それより、ウルゥが必死にお前に懇願していたとき何にニヤニヤしていた?」

「なっ!」

実はウルゥがアレスに抱きついたとき、アレスは終始ニヤニヤしていた。
胸が大きくなり、感度も今までとは比べ物にもならず、理性を保つのも一苦労だ。

「ウルゥもよくこの甲斐性なしに惚れたものだな……で、どうなんだ…アレス」

「い、いや……」

あきらかに怒っている。
ウルゥに抱かれたのがそんなに気持ちよかったのかという目で睨みつけられるアレス。

やばい、逃げろっ!


「そ、それより早く行くぞ!ほ、ほら…ウルゥも」

「へ?ひゃっ!?」

「こ、こら逃げるなっ!!」

アレスはウルゥを引きつれ、ラムサから逃げるように村を後にしようとした。

「ちょ〜っと、待ったぁ〜!!」

どこからか聞こえてくる聞きなれた声。
振り向くとそこにはエリアとなぜかメイド服でエリアの後ろに隠れているマリーだった。

「ア〜レ〜ス〜ちゃ〜ん?
 ウルゥちゃんだけは連れてって、私たちに声をかけないだなんてど〜ゆ〜つもり〜!?」

ニコニコしながら訊ねるエリア。
口調も笑顔もいつもの調子なのに、なぜだろう。
ものすごい迫力がある。ハッキリ言って、怖い。
それはアレスだけでなく、他の面々も感じ取ったようで、さりげなく後ずさりしながらアレスの背後に隠れようと移動している。
しかしアレスを生贄にしたフォーメーションができるに従い、エリアの迫力が増していくのは気のせいだろうか?
あまりの気まずさ怯えたアレスは、空気の流れを変えようと必死になって口を開く。

「え、え〜と。な、なんで2人ともここに?
 それにそのカッコは一体・・・?」

エリアが踊り子の格好をしているのはいい。
しかしその手には違和感漂う古ぼけたバッグが握られている。
メイド服を着込んだマリーも同じものを握っている。

「あら〜?何言ってるの、アレスちゃん〜。
 もちろん私たちもアレスちゃんのたびに同行するために決まってるじゃない〜?」
「ハア!?」

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