5大聖龍とその女達 54
その不敵なまでの堂々とした態度にラムサは憎々しげに視線を送る。
「あの下等生物めが・・・!
寄生するしか能のない分際で偉そうに・・・!」
「お、落ち着けラムサ!アイツは魔物でもあると同時にウルゥでもあるんだぞっ!?」
今にも手刀で斬りかかりそうなラムサを、アレスは必死になって押し止める。
ここでラムサがウルゥごと魔物を殺したら、自分が何のために魔物の言うことを聞くなんて屈辱を味わっているのかわからなくなる。
ラムサもそれをわかっているのか、不愉快そうに魔物から視線を外した。
「わかっておる!だがアレス!こうなった以上はなんとしてでも先に我を孕ませよ!
もしアレを先に孕ませたら、アレも汝も殺した上で我も死ぬからな!?」
「お、おおっ・・・!」
ものすごい剣幕に、さすがのアレスも押され気味になりながら返事をする。
だがアレスは気を取り直すと、ラムサから服を剥ぎ取りながら小声で話しかけた。
(おい、ラムサ。おまえの技でウルゥに寄生している魔物だけを殺すことはできないのか?)
(・・・悔しいが我には無理だ。
我の腕では魔物ごとウルゥを殺すことしかできん)
それを聞いてアレスの顔が苦渋でにじむ。
ドラゴンの血を引く彼女ならこの場を切り抜けられるのでは、と希望を持っていただけにそのショックは大きい。
(くそっ!それじゃこのままヤツの言いなりになるしかないってのか!?)
(落ち着け。我にはできないだけで治す手段はちゃんとある)
(何だって!?それはどんな方法だ!?)
(それは・・・)
「何をもたもたしている?オレは早くおまえの子供を孕みたいんだ。
さっさとその嬢ちゃんをイカしちまえ!」
遅々として進まぬ行為に、業を煮やした魔物ウルゥが発破をかける。
この期に及んで小娘扱いされたことに、ラムサはカッとなり、アレスはとっさにキスをして彼女を強く抱きしめる。
「ンンッ・・・!?ンむっ・・・ぷぁっ!」
(おまえこそカッとなるなよ!?それで?ラムサを治す方法は!?)
残された希望にすがりつくように、アレスはラムサにウルゥの治療方法を聞きなおす。
今度は魔物に怪しまれないように秘裂や乳房をいじくりながら。
(ンっ、わ・・・私の古い知り合いに知識に秀でた女が、ひあっ、い・・・いる。
そ、そいつにぃッ!聞、けばぁっ!?)
(治せるんだな!?)
(お・・・おそらく。ひゃあっ!?そ・・・こぉっ、いじ、るなぁッ!?)
淫核をつままれ、背中をのけぞらせるラムサ。
前戯に悶える彼女に対し、アレスは希望に身体を震わせていた。
人間ウルゥごとでしか倒せないと思っていた魔物を、倒す希望が見出せたのだ。