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5大聖龍とその女達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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5大聖龍とその女達 29

すると彼女は笑って答えた。

「なまじ素材がいいから、放っておけないのよね。
 あ〜あ、ホント私ってばお人好しよねぇ〜♪」

茶化してはいたが、どうやら彼女の姉御肌な気質が見て見ぬふりを許さないらしい。
恋路を譲るほど優しくもないが、かと言って相手の不利を喜ぶようなこともしない。
それがエリアという少女であった。
マリーはエリアのそんなおせっかいなところが大好きだった。
だからこそマリーはエリアと今もよい関係を続けていられるのである。
・・・が、過ぎたる愛情は鬱陶しいのもまた事実な訳で・・・。

(すまん、ラムサ。あたしにはおまえを助けられん)

マリーはエリアに説教されるラムサを見ながら、心の中で謝りながら手を合わせた。
ちなみにウルゥはブラジャーキツくていらない発言のショックから立ち直れずにいた。
「う〜、どうせ私なんて、私なんて……」

(ウルゥの方も重症だな。はぁ、いつになったら終わるのやら…)

それからさらに時間が経ったが、ラムサの服装はなかなか決まらない。
ラムサにいろいろな服を着せてはみたものの、一向にこれだというものがない。
それにラムサは服を着せられては文句を吐き、その度に服を選ぶという繰り返し。
しかも当の本人は「早くアレスの所に行かせろ」と言う始末。
自分のために服を選んでいるというのに、3人も最早お手上げ状態だ。

「あーもうっ!いい加減にしろ!さっさと服選べよ!」


「そう言う貴様らも早くアレスの所に案内しろ、いつまでここにいさせる気だ?我はもう疲れたぞ」

我慢の限界がきたのか、なかなか決めないラムサにマリーがキレる。
実は先程からこの展開が続き、
ちなみにマリーだけでなく、エリアやウルゥもお疲れの様子だ。

「う〜ん……ラムサちゃんがこの服がいいって言ってくれたらすぐにでも連れてってあげられるんだけど……」

「そうですよ〜、何か着たい服ないんですか?」


「だから最初から言っておるではないか?我は別に裸でもいいと。裸のほうが動きやすいし、それに裸になったところで周囲の目など気にせん」

「駄目よ!今の世界、裸で外を歩く人なんていないわよ?それにそんなことしたら、変な目をした男に何されるかわからないわよ!?」

「ふん、それならそれで返り討ちにしてくれる」

「兎に角だ、お前が服を決めてくれればそれで終わりだ。あたしたちだって早く終わらせてアレスの所に行きてぇよ」

4人があーだ、こーだと議論が飛び交い、なかなか前に進まない。

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