5大聖龍とその女達 27
「どう?ラムサちゃん?」
「この時代の人間は、こんなに布が少ない服を着るのか?」
ラムサの着ている服はエリアと同じ、ビキニとスカートというスタイル。
だがエリアと違い、色は黄色で統一されている。
「う〜ん……そういう訳じゃないんだけど、職業上そういう格好なのよね……」
「???」
ラムサは首を傾げる。
「そ、それより!どうかな、その服?気に入った?」
「そうだな、布が少ないのはよく分からぬが、動きやすいし、服を脱ぐのも手軽だな」
「でしょう!それにその格好をアレスに見せれば、もうイチコロよ!」
「な、何ぃっ!それは誠か、ではすぐにでも……」
「あ、ちょっと!ラムサちゃん!?」
「チョイ待ち」
アレスの元へ急ぐラムサはマリーに肩を掴まれ、行く手を阻まれてしまった。
「こら、何をする!?」
「まだあたしらの服着てねぇだろう?もうちょっとここにいな。それにそのまま出てったらお前、泥棒だぞ?」
「うぬ、分かった。言うとおりにしよう」
ラムサは渋々了承した。
「うしっ、次はあたしの番だな!さて、どんなのにすっかな?」
さらに10分後、次はワイルドさ重視の猟師スタイル(byマリー)を着せてみた。
どうやらラムサは動きやすさを重視しているようなので、紺色の半ズボンに黒のノースリーブ、半袖の毛皮のコートをチョイスした・・・のだが。
「うわあ・・・こ、これは・・・」
「ちょっとマリーさん。もっと大きいの、なかったんですか?」
「し、仕方ねえだろ!?
アイツのサイズで着れそうなのこれしかなかったんだよ!」
猟師スタイルのラムサはかなり色っぽいことになっていた。
彼女の小柄な体格に似合わぬプロポーションによって服はパッツンパッツンになっていた。
隠し切れない爆乳は黒のノースリーブによって真空パック状態にされ、半ズボンは大胆なハイレグカットになってしまっている。
誰が見ても猟師などではない。
これでは痴女か男装好きの娼婦だ。
「んっ・・・く、ずいぶんとキツいな。
思うように呼吸ができん。
もっと大きなサイズはないのか?」
ラムサも苦しくてたまらないらしく、しきりに身体をもぞもぞと動かしている。
その仕草がまた呆れるほどに色っぽい。
「・・・これはやめましょう。
これじゃあ、10歩も歩かないうちに男に襲われちゃうわ・・・」
エリアの意見に2人もうなづく。
こうしてラムサはただちにウルゥコーディネイトの服を着せられることになった。