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5大聖龍とその女達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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5大聖龍とその女達 25

一方アレスはというと、傷の痛みを堪え、何とか村長の家に辿り着いた。
すると家の玄関前で一人の老人がアレスの存在に気付く。

「おや?アレスじゃないか!?もう帰ってきたのか?」

彼の名はクラスコフ。
クルカ村の村長であり、アレスに試練の山へ行かせた人物だ。
長い白髭が特徴で、村人からもかなり慕われている。

「ああ村長、よかった。もう…限、界……」

バタッ!

「お、おい!アレスしっかりしろっ!アレスッ!!」


一時間後

「ん……ここは?」

アレスが目覚めたときはすでにベッドの上だった。

辺りを見回すと、アンティークの置物が棚の上に並んでおり、その近くには猫が一匹体を丸めて寝ている。

(そうか…俺、あの時倒れて…)

何とか記憶を取り戻したアレス。
するとドアの開く音が聞こえた。

ガチャッ


「おお、気がついたかアレス」

「ああ、ついさっきな。すまないな、急に押しかけた挙句、倒れて……」

「おお、そうじゃったな。びっくりしたぞ、帰ってくるなり急に家の前に倒れるから心配したぞ?」

「すまん、いろいろあってな」

「まあ、無事に帰ってきてよかったわい。ほれ、温かいスープじゃ」


「ああ、ありがとう」

アレスはスープを一口飲む。

「うん、うまい」

「そうか。それはよかった」

それからまた時間が少し経ち、アレスの身体も少しずつ回復にむかっていた。
アレスの身体も回復してきたところで、クラスコフはアレスに問い詰める。

「そういえばアレスよ、試練の山はどうじゃった?やはり試練は厳しかったか?」

「し、試練か……」

アレスは試練の山でのことを思い出した。
裸のラムサと出会い、そいつが聖龍の剣とかいう奴で、試練がS○X。
そして試練が終わったと思えば、結婚しろとか言いながら決闘。

こんなことクラスコフには口が裂けても言えない。

(まさか、試練がS○Xだったなんてなぁ……)

「ん、どうした?やはり相当きつかったか!?」

「い、いや!そんなことない!あんなの楽勝だったぜ!」

「そ、そうか?」

アレスは何とかクラスコフを誤魔化すことに成功した。

「そう言えば、マリーたちには会ったか?急だったとはいえ、3人ともお前のことを心配しておったぞ?」

「あ……」

アレスは今頃ラムサをあそこに置いて来たことに気付いた。

(ラムサの奴、大丈夫かな?変なことに巻き込まれてなければいいが……)



――――――――

その頃、ラムサと幼馴染3人娘はというと。

「だーっ!やめんか、このうつけどもっ!
 我はこのままでいいと言っておろーがっ!」
「ダメよ、ラムサちゃんっ!」
「全裸にボロローブ1枚だけなんてどんだけ非常識な格好してんだっ!?」
「そうですっ!
 その無頓着さがどれだけアレスさんを苦しめているか、まだわかってないんですかっ!?」

雑貨屋『ひだまりの丘』。
村で武器以外の薬、日用品各種を扱っている唯一の店。

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