5大聖龍とその女達 24
ハラッ・・・
結び目はたやすく解け、彼女の裸身があらわになった。
ギャラリーは前かがみになりつつ歓喜の雄たけびを上げる。
しかしうら若き乙女である3人がそんな状況を許すはずもない。
「なっ、何見てやがる、このスケベ野郎どもーッ!?」
「鼻の下を伸ばしているんじゃな〜いっ!」
ドカッ!バキッ!ブシャッ!
マリーとエリアの鉄拳&飛び蹴りの嵐が動けなくなった男どもの顔面に次々と決まっていく。
「・・・む?ウルゥとやら、あの2人止めんでいいのか?
いくらフラれたショックとは言え、八つ当たりは感心せんな」
「フラれてませんっ!
って言うか、それより服を着てくださいっ!
全裸の上にボロ布1枚なんて、何考えてるんですかっ」
全裸をさらしてもなお威風堂々としたラムサに、ボロ布を着せようとするウルゥ。
思わぬハプニングが収束したのはそれから30分後のことだった。
「ハアーッ、ハアーッ・・・!」
「と、とりあえずギャラリーは追っ払えましたね・・・」
「ら・・・ラムサちゃん、もう少し恥じらいってモノを持ってちょうだいね・・・?」
「・・・何だ、それは?何か身体に変なものでもついてたか?」
「「「・・・・・・・・・・・・」」」
ラムサの言葉に3人は確信する。
彼女は世間知らずなのだと。
きっと長い洞窟暮らしのせいで、羞恥心や常識というものを知らず、一族の掟を守ることに腐心していたに違いない、と!
つまり人のいいアレスは彼女を救おうと説得したものの、頑として掟にこだわる彼女に押し切られ、抱くハメになったのだろうと彼女たちは推測した。
・・・となれば、話は早い。
彼女に世の中の常識というものを教えてやればいい。
掟にこだわることなどないと教えてやればいい。
時間はかかるだろうが、アレスを奪われるよりは100倍いい!
・・・現実は彼女らの想像とだいぶ違うのだが。
わずか数秒でここまで悟った彼女たちは息のあった連携プレイでラムサを拘束する。
「な?な、何をする!?」
「ラムサちゃん、ちょおっと私たちについてきてくれる?」
「なぁに、心配すんな。
ちょっと世の中の仕組みを教えてやるついでに、」
「かわいいお洋服を選んであげるだけですから♪」
「は?何のことだ!?な、何か目が怖いぞ?
あ、アレスーッ!!」
彼女の叫びもむなしく、ラムサは3人娘に引きずられ、村唯一の雑貨屋に向かっていった。