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5大聖龍とその女達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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5大聖龍とその女達 174


「うおおぉッ!出す、ぞぉっ!!」
「・・・・・・ッ!!〜〜〜〜〜〜ッ!?」

アレスが言い終わるより一瞬早く、彼の剛直が大量の精液を撃ち放った。
ガマンにガマンを重ねて放出された白濁液は膣内を満たし、その先の子宮口へと殺到する。
アレスの精子1つ1つが自らの遺伝子をこの女に伝えようと子宮口をこじ開け、ゴールを目指してシズクの胎内を泳いでいく。
シズクは薄れゆく意識の中、自分のすべてがアレスという1人の男のものになってしまったのだと本能で理解した。
しかし当の本人は射精の快感に夢中で、自分がシズクの心に取り返しのつかない傷跡を残してしまったことなど気づかない。
まったく知らぬは男ばかりなり、であった。

「ふうっ。これだけヤレばもういいかげん満足しただろ。
 まったく真面目な話をしてたかと思えばいきなり発情して襲ってくるとわ・・・。
 まさかコイツがこんな色物だったなんて思わなかったぜ」
「でもシズクって結構美人だし、Hできてうれしかったんじゃないの?」
「そりゃあ、な。オレだって健全な男なんだし・・・。
 あ、でも女なら誰でもいいってわけじゃないんだぜ?
 ラムサたちみたいに、なんて言うか・・・こう、抱きたくなるような『イイ女』じゃないと、な」
「ほ、ほう?それは実にうれしいな。
 なかなか我の婿になってくれんから、てっきり性欲処理の道具か何かだと思われていたのではと心配していたのだが」
「んなわけねーだろ、みんな大事な・・・げ!!??」

そう言って振り返った瞬間、アレスは目が飛び出るほど驚いた。
座ったままの態勢で跳び上がってしまえるのではないかと思うくらい、ものすっごく。
彼が驚くのも無理はない。
何しろ彼の視線の先にはいろいろ文句のありそうなアレスの仲間たちが勢ぞろいしていたのだ。
ベッドの上には肉棒丸出しのアレスに全裸で至福の表情を浮かべるシズク。
今までイイことしてましたと言い訳できない状況に、さしものアレスも真っ青になる。

「お、おお、おまえら、いいいいったいいつからそこ、に・・・?」
「10分ほど前からです。部屋決めのジャンケンをしてたら獣のようなシズクさんの声が聞こえたので様子を見に来たんですよ」
「それよりよぉ、アレス?オレぁ、さっきのセリフの続きが聞きてえなぁ・・・?」
「さささ、さっきの・・・って、いったい何のことでござりましょうかっ・・・?」

地獄の底から響くようなマリーの言葉にアレスは変な敬語で聞き返す。
彼は一瞬で理解していた。今、彼女たちの機嫌を損ねれば確実に殺される、と。

「あれですよ。『みんな大事な』ってセリフの続きに決まっているじゃないですか。
 さあ、私たちはご主人様の大事な何なんです?ぜひとも教えてくださいませんか?さぁ?」
「そ、そそ、それはもちろん『大事な仲間』に決まっているじゃないですかっ!?
 い、いやだなぁ、アハハハッ、ハハッ、ハ・・・」

愛想笑いで必死にごまかすも、すぐに止まる。
エリアたちの空気の温度が明らかに下がったのがわかったからだ。
回答に間違った男の末路は1つしかない。
エリアは冷ややかな作り笑いを浮かべてアレスをたしなめる。

「ダメよ〜、アレスちゃん〜?そんな玉虫色の答えで助かろうなんて〜。
 お姉さん、アレスちゃんのそんな情けないところなんて見たくなかったわ〜」
「い、いやっ。これはそのっ・・・!」
「ね〜みんな〜?私、こんな情けないアレスちゃんのためにいろいろ『お説教』してあげたいと思うのだけど〜。
 みんなも一緒にどお〜?」
「そんなの聞くまでもないだろう」
「いいんですか?」
「おう。ダメだって言われても参加させてもらうぜ」
「乗りましょう」
「・・・・・・ッ!」

命の危険を察したアレスはわが身も顧みず、宿屋の窓から脱出を図る。
しかし窓にたどり着くより先にアレスの後頭部にチクリと鋭い痛みが走り、全身から力が抜けて倒れてしまう。
メルディアが筋弛緩剤を縫った吹き矢を当てたのだ。

「逃げるなんて男らしくねえぜ、アレス?
 さ、あきらめてオレたちに『お説教』されな」
「安心しろ。私たちだって鬼ではない。状況もわきまえている。
 しばらく動けんくらいに手加減しておいてやるさ」
「・・・!〜〜〜〜〜〜ッ!!」

その日。アレスの声にならない悲鳴が夜の街のこだました。
アレスがラムサたちからどんな『お説教』をされたのかは誰も知らない・・・。合掌。

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