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5大聖龍とその女達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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5大聖龍とその女達 14

そう言ってアレスたちをたしなめるのは、酒場でウエイトレスをやっているウルゥ・ルゥ。
3人組の良心で、ケンカっ早いマリーを止めたりエリアの天然ボケに突っ込みを入れたりするのが彼女の役目。
極度の運動オンチで、何もないところで転べる特技の持ち主だ。

「で、アレス君。後ろのお嬢さんはどちら様?
 この辺じゃ見たことない顔だけど」

マリーとエリアの暴走を止めたウルゥが、後ろで様子をうかがうラムサを興味深そうに見つめていた。
突然自分に振られたラムサはアレスが止めるより先に自己紹介を始めた。

「おお、これは失礼。
 我の名はラムサ。アレスの妻だ。
 このたびはアレスの家族に祝言の挨拶のためにやってきた」
「「「・・・はい?」」」

突然の爆弾発言に、幼馴染3人ごと周囲の空間は凍りついた。
アレスはこの後展開されるであろう事態に、どうやって弁明したものかと内心で頭を抱えていた。
「ねえ、アレス君? さっきこの娘なんて言ったの? 私ちょっと聞こえなかったんだけど」
「ウルゥ、奇遇だな。俺も今同じ事を思ってたんだ」
なんとか誤魔化そうとするアレスだが、ラムサの攻撃は止まらない。
「おお、アレスの友か?これはこれは。夫婦共々以後よろしく」
深々とお辞儀をするラムサ。
すると後ろから肩をポンポンと叩かれた。
「アレス、何か言いたい事は?」
「オレハムジツデス。スベテコイツノデマカセデス」
指をポキポキ鳴らすマリー。
背後に悪寒を感じつつ、アレスは何とかラムサを止めに入る。
「おい、いい加減にしろ! 俺はお前となんか絶っ対に結婚しないからな!」
これ位言えば大丈夫だろとアレスは思った。
しかも今は大勢の人が見ている。
これだけの人が見れば、この2人は結婚しないんだと思う人が出てくるだろう。
そうなれば、こいつも結婚、結婚って言えない筈だ。
アレスはこの時満足気な顔をしていたが、次の瞬間予想外なことが起こった。
「うぐっ……ひくっ……っく…」
なんとそこには泣いているラムサの姿があったのだ。

「ひっ・・・ひどいでわないか、アレス・・・。
 あれほど私の中出ししておいて・・・」

ビキビキッ!

その瞬間、周囲の空気にヒビが入った音を、アレスは確かに聞いた。
さらにラムサの爆弾・・・いや空爆発言はまだまだ続く。

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