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5大聖龍とその女達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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5大聖龍とその女達 112

自分の夫(予定)をいきなりぶっ飛ばした無礼にラムサが怒り、勘違いした女性も負けじと怒り狂い。
ボロボロのアレスは、今にも殺し合いを始めそうな二人を必死の思いで説得する羽目になったのである。
そこにエリアとマリー、そして人間ウルゥが目覚めたからさぁ大変。
アレスは今までの人生でも経験したことのない、厳しい苦境を乗り越えなければならなかった。
後にアレスは語る。
『あれに比べれば、魔王との決戦のときのほうがまだ楽だったのではないか』と。
男と女とは、まことに難しいものだと思い知った出来事であった。
数十分後、どうにかいざこざが収まり、アレスはホッと一息ついた。
仲間だけでも煽てるのも大変なのに、そこに素性の分からない暴力女(?)も加わるとなると、その疲労は倍かそれ以上にもなる。
まったく女って奴は・・・

「大体の事情は分かったけどよぉ、本当にお前が俺を助けたのか?」

その暴力女の名前はシズク、シズク・オリハというらしい。
なんでも世界を旅していた道中、この迷いの森に迷い込んだらしく、それ以降の記憶は全く無いという。
記憶が無いのは恐らく、魔物に囚われていたからだろう。


「実際、助けたのはあそこにいるウルゥとラムサだ。俺はエリアとマリーを助けるだけで精一杯だったからな」

「そうか、ありがとう。おかげで助かったよ」

「別に礼はいい。もともとお前を助けたいと言ったのはアレスなんだからな。感謝しろ」

「でも良かったですよね、魔物に囚われていたのに、身体に異常はなかったんですから」

ウルゥの言うとおり、彼女の身体は魔物に寄生されていたのにも関わらず、どこにも異常は無かった。
普通魔物に寄生されれば、何らかの異常をきたしてもおかしく無いはずなのに。



「シズクさん、本当にどこも異常はないのか?」

「シズクでいいよ。本当に大丈夫だ。本人が大丈夫って言うんだから大丈夫だ!」

「まあ……シ、シズクがそう言うなら」

彼女の外見は小麦色の肌をしており、ショートカット。
女性陣の中では最長のマリーと同じくらいの背丈である。
スタイルは女性陣から見れば見劣りするものの、Hカップを誇るバストとふっくらとした美尻の持ち主だ。

「おい、人の身体をいつまで見物する気だ?」

シズクに指摘されたアレスは、ハッとそっぽを向く。
それに気付いた女性陣はムッと脹れた。
そりゃあ、目の前に女性の裸があれば、当然目が行くわけで・・・
今の状況はエリアとラムサ以外は胸と股を両手で押さえている。
残りの二人は隠すよりも豊満な自分の身体をアレスに見せ付けている感じである。

「と、取り敢えず、服を何とかしよう。みんないつまでもそんな格好じゃ寒いだろ?」

アレスたちは持っていた荷物の中から数枚の毛布を見つけた。

(これなら少しは寒さを防げるな)

だが、人数分足りない。
本来ならシズク以外の毛布は全員分あるのだが、消失分は魔物に襲われている最中に落としてしまったようだ。

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