5大聖龍とその女達 106
アレスはマリーの膣内の感触に一瞬、魔物のことを忘れかける。
しかし不幸中の幸いと言うべきか、早く順番が回ってきてほしいエリアの行動がアレスに正気を取り戻させた。
「も〜、マリーちゃん?何、ゆっくりやってるのよ?
後がつかえているんだから、さっくりとやっちゃいなさいっ」
「ふえっ!?あ、や・・・ッ!?ひああぁぁぁッ!?」
事もあろうか、エリアは彼女の肩に両手を乗せると、そのまま全体重をかけてきたのだ。
不安定な体勢でいたマリーはそれを止められず、一気にアレスを奥深くまで招き入れる結果となった。
操られているとは言え、処女の身体でとんでもない無茶を。
アレスは大胆を通り越して無謀とも思える行為に、あわてて声をかけた。
「お、おいマリーっ!?大丈夫かっ!?」
「あ・・・痛ぅっ。う、うふふ、うふふふふふ・・・っ。挿入・・・ったぁ♪」
ゾクッ・・・
アレスの心配どころか痛みさえも無視して妖艶に微笑むマリーに、アレスは言いようもない恐怖を感じた。
アレスは忘れていたのだ。
目の前にいるマリーは身体こそ本人のものでも、心は寄生された魔物のものであるということに。
そしてそのそばにいるエリアもまた同じ存在であると言うことも。
「ふふっ、処女喪失おめでとう、マリーちゃんっ。
さ、次は思うままにアレスちゃんを貪りなさい?
アレスちゃんが死んじゃうくらい、たくさんHして妊娠して、この森を私たちでいっぱいにするのよ・・・!」
どこか常軌を逸した凄みのある微笑みを浮かべながら、とんでもないことを口走る。
その言葉を受けて、マリーはアレスの精を搾り取るべく、処女を失ったばかりの身体を動かし始めた。
男を受け入れたばかりのマリーの膣が、アレスの子種を搾り取ろうと不器用に、そして乱暴にうごめき始める。
その手加減のなさにアレスは苦痛にうめき、悶える。
「うおぉうッ!?お、こら、マリー、締めすぎっ・・・!」
「ハアッ!ハアッ!ハアッ!あはっ、あはは・・・!」
しかしアレスの訴えなど耳に入っていないらしいマリーは、痛みなど感じていないかのように笑っている。
いや感じていないわけではない。
それ以上に子種を搾り、妊娠することの喜びのほうが勝っているのだ。
妖艶を通り越して壮絶な笑みを浮かべるマリーに、アレスは背筋が冷たくなるのを感じた。
このままではいけない。一刻も早くマリーたちを正気に戻さなくては。
アレスは彼女たちに寄生した魔物を殺すべく、体内で深く静かに魔力を練り始めた。
これはアレスが村にいたとき、修行の一環として身につけた力の1つだ。