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元隷属の大魔導師
官能リレー小説 - ファンタジー系

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元隷属の大魔導師 94

王女付き近衛騎士である自分がこんなところを見られたら洒落にならない。

「………ぅっ…………んんっ……」

「おや?………今、何か聞こえたような?」

ドキッ、とアリアの心臓が跳ね上がった。
さすがのデルマーノも腰の前後運動を止める。

「「……………」」

「……で…………しょう……」

「ああ、そうですね。空耳でしょう。では、そろそろ行きましょうか?」

「…………え……」

トットットッ、トッ………

アリアの耳に遠ざかる数人分の足音が木霊した。
完全に聞こえなくなっても数十秒間、息を潜める。


「…………」

「……行ったな?」

「…………ええ」

デルマーノとアリアは互いに見つめ合うと安堵の溜め息を吐いた。

「いや〜……バレるかと思ったぜ」 

「っ!………だ、誰の所為だとっ……」

「ヒッヒッヒッ………まぁ、俺の所為だわなぁ」

「そうよっ!貴方がいきなり……んんっ…?」

火の付いたように怒鳴るアリアの唇をデルマーノは奪う。
舌を差し込み、彼女の口内を蹂躙した。

「……ちゅ………れろ…………はぁ……」

十数秒、やっとのことで解放されたアリアは新鮮に空気を求め、息を吸い込む。

「でもな……見つからなかったんだ。良いじゃねぇか」

「…………」

アリアは官能に犯された眼でデルマーノを見つめた。

「ヒッヒッヒッ………」

「……もうっ!」

そこは惚れた弱味。
彼の笑顔を見ると大抵の事が許せてしまう。
アリアは唇を尖らせると赤面し、口を開いた。

「………デルマーノ」

「あん?………んっ!」

アリアはそっ、とデルマーノの唇に己のそれを重ねる。

「ちゅっ………ねぇ、続き……しよ?」

「っ!………イヒッ、ああっ」

そう言うとデルマーノはアリアの足をそれぞれ、己の肩へと乗せた。

「っ?……ひゃあぁっ」

デルマーノの腹の辺りまで達する海水。
この体勢だとアリアは臍から太股にかけて、つまり女性の最も恥ずかしい部分にのみ、海水に浸っているということになる。
普段、生活している時には体験することのない不自然な浮力が触覚を刺激した。
そしてこの体勢はアリアがデルマーノの肉棒を最も深く感じる形であり、さながら串刺しにされているように感じる。
その二重の快楽にアリアは嬌声を上げた。

「あっ……ああっ!………はぅ……んぁ……」

ズンッ、ズンッ、とアリアの膣中に熱い槍が突き刺さる。


「あっ……ああっ………あああぁぁっ!」

アリアはデルマーノの首に巻きつけた腕をピクピクと痙攣させた。

「はぁ………はぁ…ぅっ…ん……」

「小さいのを含めんと五度目か?」

「んぅ………えっ?」

「アリアがイった回数だよ。繋がってんからよく分かる」

「もうっ!………はぅ………ぁ……エッチ……」

「ヒヒッ!」

デルマーノは優しくアリアに口づけると止めていた腰を緩やかに動かし始める。

「………ぅんんっ………ふぁ……むぅっ……」

びちゃっ、びちゃっ、と海水を鳴らしデルマーノは激しく腰を動かした。

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