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元隷属の大魔導師
官能リレー小説 - ファンタジー系

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元隷属の大魔導師 91

と入江の岩壁を見つめ言った。

「…………」

ドンッ!

「うおぉぉう?」

バシャァァン………

アリアに背中を突かれたデルマーノは水面へと落ちた。
プクプク、と泡を吐きながら浮くとデルマーノは恨みがましい視線でアリアを見つめる。

「…………何すんだ?」

「ふふふっ……いいのよ」

「あん?」

「貴方に昔、何があったかなんて聞かないわ。だって今の貴方は貴方だもの」

ニコリ、とアリアは微笑み、デルマーノを覗き込んだ。
鼻から下を海水に浸け、泡を吐き出すデルマーノ。

「…………アリア」

「?……?」

「……そりゃっ」

「へっ………きゃあっ!」

デルマーノは水面から身を乗り出すとアリアの腰を抱き、再び水中へと潜った。
アリアは一瞬、身を強ばらせたが腰に愛する男の熱を感じ、海水に身を委ねる。

「……………ぷはっ」

しばらくアリアは海中で漂っていたが、息も限界になり浮かび上がった。
ふぅ〜、と肺に息を送り込む。
くるり、と振り向くと直ぐそこにデルマーノが一足先に浮いていた。

「………もうっ」

「ヒッヒッ……」

唇を尖らせるアリアをデルマーノは水面下で抱き寄せる。
水深は3m程あり、足は着かないため足を動かし、浮かび続けなければならなかった。
そのため大した抵抗も出来ぬまま(勿論、抵抗する気など端からないが)、デルマーノの腕に身体を包まれる。
しばらくはただ、抱かれていただけだったが、次第に腰や胸部へと逞しい腕が移動していった。

「あっ………ちょっ……もうっ、エッチなんだから……」

「イッヒッヒッ……少なくとも世の中の半分はエロいんだぜ?」

「でも、今は………」

「日暮れの集合まで後、三時間は優にある……大丈夫だ」

「んっ………デルマー、ノォ……」

デルマーノはアリアの胸部の赤いビキニの中に手を潜り込ませる。

「ふぅっ………む……」

デルマーノの指が発する熱と海水の冷たさにアリアは声を漏らしてしまう。

「………浜辺でヤラシイ目で見ていやがったガキ共もアリアがここまで乱れるたぁ、思いもしないだろうなぁ。イッヒッヒッ……」

ふぅっ、とアリアの耳に息を吹きかけながらデルマーノは言った。
ゾクゾク、とアリアの背筋に電流が駆け抜ける。
その反応に満足したのかデルマーノはアリアの桃色に彩られた胸の先を指先で摘んだ。

「んんっ………激し……」

「…………」

「もしかしてぇ……ぁん………デル、マーノ……っ………嫉妬した?」

いつもより激しい攻めを見せるデルマーノを不審に思い、アリアはとろけた目で尋ねる。

「………まぁな」

「ふむっ………ふふっ…嬉し……」

「そうか?俺ゃ、嫌なんだがな」

「私は……ぁっ…いいのぉ……だって……デルマーノ………私の事……それくらい、好きなんで……しょ?」

「…………けっ」

「ねぇ………キスして」

「ああ」

デルマーノは覆い被さるようにアリアに唇を重ねた。
触れ合うようなキスから次第に激しくなっていく。

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