元隷属の大魔導師 30
アリアは破瓜の痛みと己の腹内で存在を主張するデルマーノに圧倒されていた。
だが普段と違い、心配そうに自分の顔を覗き込むデルマーノが逆に彼らしく、笑みが零れる。
彼の頭に腕を回すと、もう何度目になるのだろう接吻をした。
「……っ…デル…マーノ………動い…て……平気…だから……」
「それが平気って面か?」
「……お願…い……ぅ………動いて…」
「ちっ……分かったよ。だが、その代わりになぁ…すっげ〜、愛してやるから……覚悟しとけ?」
「………うん♪」
なんだか…チグハグだわ、とも思ったが嬉くなる。
腰を引いて、また戻す。一度のこの動作に数秒をかけ、アリアが慣れるのを待った。
ズズッ……ぬちゅ………ズッ……
自然の静寂に支配された辺りに粘着な水音だけが人工的で浮き彫りになる。
「んんっ……はぁ…ぅっ………くぁ……おふ…」
暫く苦痛に眉を顰めていたアリア。
しかし、彼女の口から漏れる声に変化が現れ、艶が付く。
それに合わせ、デルマーノもピストンを速くしていった。
「あぁっ……くぅっ………はぁっ…む…んっ……ふぁ?…」
アリアの反応を確認したデルマーノは右手を彼女の豊満な果実に添えた。
「ぅう…デ、デルマーノォ………なっ……なんだ…か………きもち……いいよぉっ」
桃色の突起を摘まれ、子宮口をノックされるアリア。
ひっきりなしに快感を与えられる彼女の口から悦声が零れた。
ズッ……ちゃっ………ズズッ…ちゅ…
「好きっ……デルマーノッ…ぁっ………大、好きっ!」
「ん……俺もだ、アリア」
「……はぁっ………くぁ…おぅっ………ひゃ…」
デルマーノが自分の名を呼ぶ度に身体中に電撃が走る。
己の内に今まで、感じた事のない『何か』が膨れ上がった。
「ぁっ………ぁあ……ぁぁあああっ!デルマーノッ…デルマーノォォ!!」
デルマーノの背中に回した腕をぎゅっと強める。
目の前が真っ白になり、何時かの空を飛んだときの様な浮遊感が身体を駆け巡った。
「アリアッ……俺ゃ……」
「いいよっ……膣内に………ダシてぇ!」
デルマーノが何を言いたいのか、本能的に察したアリアは叫ぶ。
腹の中でデルマーノが膨張した。
「デルマーノ………わたしっ…」
「アリアッ、アリアッ!」
……どくん、どっどっ!………どっ…ぴゅ…
「ぁああっ……ぅぁあっ!」
ぴくんっぴくんっと肩を震わせアリアの絶叫が草原に木霊する。
「はぁ……はぁ…ぅ……」
「アリア…」
瞳一杯に彼女を焼き付けるようにデルマーノは見つめた。
それに応える様にアリアはキスを交わす。
暫く、後戯を楽しんだ二人。
まだ繋がったままのデルマーノから感じる熱が愛おしい。
「………ねぇ、デルマーノ?」
「…あん?」
「……大好き♪」
「っ……ぉ、おう」
「ふふっ……今、照れたでしょ?」
「………ふんっ」
「ひゃんっ…ちょ、ちょっと……また、大きくなって…」
「一度で足りたか?」