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元隷属の大魔導師
官能リレー小説 - ファンタジー系

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元隷属の大魔導師 270

こちらの唇をアリアの細い舌が割り、侵入してくる。
歯茎をなぞり、デルマーノの舌を見つけると嬉々と、己のソレを絡ませてきた。

「じゅる……じゅ……るるっ、ちゅ……」

デルマーノが口内に渇きを覚えるほどまでに、唾液を啜ってくるアリア。
こくんこくん、と喉を鳴らす気配が察せられる。

「ん、ちゅ……」

うっとり、とこちらを見つめてくる女騎士に、強要された性だとは思いながらも、デルマーノも見つめ返す。
だが、その時であった。

「っ――」

デルマーノの陰茎が壮絶な刺激を受けた。
アリアとロマンスをヨシとしない者――ジルか、と見当をつけて下半身へと目を送ると、


「ふぅ、む……じゅる、れろ……。んっふぅ……」

いつの間に接近してきたのだろう、幼女然吸血鬼――シャーロットがジルから奪うようにデルマーノの自身を必死に頬張っていた。

「くそ、がき……」

「んっ――むぅ……。ジュル、ジュルルッ!」

すでに史上最高の難易度を誇る現状だったが、この少女が参戦したことで、すでに万事無事収集は不可能に思えた。
そして、こちらのそんな諦念をこめた視線とともに発した台詞が気に入らなかったのか、シャーロットはその小さな口内一杯に陰茎を飲み込むと、猫を思わせる小さくザラついたその下でカリを、裏スジを、鈴口をチロリチロリと舐めてきた。
ジルと同じく、この少女も自習したのだろう、本心を吐露すれば、腰が浮きそうになったデルマーノ。

「むっ。ちゅ、じゅ、ふむぅ!」

ただ、まあ、これも当然、アリアは気に入らないわけだ。

「〜〜っ!」

ショルダーの前方部で止めていたシュナイツ王国近衛騎士局の外套をスルリと脱いだかと思うと、四肢に装着した軽鎧や腰に差した魔導長剣をも留め具を外していった。
すると、白いシャツにモスグリーンのタイトなパンツ姿を披露したアリア。
ただ、それで女騎士の妄動は止まることはなかった。
シャツのボタンをスルスルと外していく。

「ア……アリア?」

デルマーノはおそるおそると半裸の恋人へと畏怖の視線を送った。
返ってきたのは、酔った眼差しだ。
酒にではない、この状況にである。
無言で、シャツを脱ぎ捨てたアリア。
デルマーノはただただ戦慄する。

「ア、アリア、落ち着けって、な?冷静になれよ?シャーロットやジルが――」

「あなたを、いまかいまかと襲っているわね?命令できるはずなのに、デルマーノはデルマーノで拒否しようとはしないし、ね」

「……お、怒ってらっしゃる?」

「怒ってないっ」

そう、ムッツリと叫ぶとアリアは上体に続き、下半身もその柔肌を包むは下着だけと、ほぼ全裸になった。
いつもは頭に血が上ったとしても、このあたりで、冷静になるのが常だ。
けれども、今日のアリアの暴走は止まる気配すらなかった。
最後の砦――下着すらも、躊躇なく自ら剥いだ。

「おおっ……」

アリアにして見れば背後から聞こえてきたシャーロットとジルの歓声。
その声に頬を紅潮させるアリア
ようやく羞恥の欠片でも芽生えたんだろうが、だが、それ以上に未だ満たされぬ欲求があったのだろう。

「ぅっ……」

唇をギュッと噛み、伴侶と決めた男のモノを舐め、扱くシャーロットと再参戦してきたジルを睨むと意を決したようにデルマーノを見下ろしてきた。

(……もう……どうとでもなってくれよ……)

デルマーノの内を満たしたのは諦念の情であった。
そもそも、一対一ですら男は女に勝てやしないというのに、一対三では軍配の行方は明らかである。
もう白旗を上げるしかなかった。

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