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元隷属の大魔導師
官能リレー小説 - ファンタジー系

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元隷属の大魔導師 170

ノってきたデルマーノは腰を不規則に前後させながら続ける。

「イッヒッヒッ……主の見ている前で、下等な人間のモノを挿入れられて、普通だったら恥ずかしくて死にたくなるような言葉を言われているにも関わらずよがり狂うなんてジルはド変態だな……っ?」

脳裏に思い付いた言葉をすぐさま口に出し、己のモノを締め付ける快感を楽しんでいたデルマーノだったが、いきなり締め付けが格段に強くなり、瞬間、疑問符を浮かべた。
だが、すぐにある予測を閃いた。
デルマーノは「ヒヒッ…」と小さく笑うと口を開いた。

「…………ジル」

「んふぅっ?……んっ……」

ジルの劇的な狙い通りの反応にデルマーノは「正解か……」と胸中で漏らすと大きく、ゆっくりと間を置くように、じっくりと味わうように腰を抜き刺しながら続けた。

「ジル……ジル……ジル……」

「むぅっ……ふぅんっ……んんっ……」

デルマーノがその名を呼ぶ度にジルは電撃でも流れたかの如く、仰け反って享楽する。
面白がってデルマーノは彼女の名前を連呼した。

「ジル……ジル……」

「んっ、んんっ……ふぁ、でる……ま、の……さまぁ……だめ、んはぁっ……私……頭が……ぁっ、んっ……」

脳髄へ走るあまりの快感にジルはとうとう、くわえていたスカートの裾を離してしまった。
すると文字通り、堰を切ったように口から悦楽の嬌声が漏れ出してくる。
名前を呼ばれる――ただ、それだけの事でこれほどまでに我を忘れて悦ぶジル。
だが、デルマーノには彼女のその感動がよく理解できた。
自分の名前を誰かに呼ばれるだけで、時に人は至福を感じる事がある、という事をデルマーノは知っていた。
母もそうだったし、ソフィーナやノーク――そして、アリアに名を呼ばれるとデルマーノは堪らなく嬉しくなり、活力が湧くのである。
ジルもきっと同じような気持ちなのだろう、とデルマーノは独りごちた。
そんなデルマーノの胸中を知ってか知らずか、ジルは再び、デルマーノに身体を密着させると腰を本能のままに擦り付け、回し、上下させる。
デルマーノは下半身の運動を緩くさせながらジルの名を呼び続けた。
名前を呼ばれる事の幸福をしっている女に情事の時くらいはソレを味あわせてやるのも良いか、と思ったのだ。

「ジル……気持ち良いか?……ジル?……」

「ふぁんっ……んっ、名前……あっ……ぅん……呼ばないで……イッちゃ……うぅっ、からぁ……」

「ああ。イけよ、ジル……大丈夫だから……」

「ぁっ……うぅん…………そ、そうっ……呼んで、下さいぃっ……んはぁっ……おね、がいしますぅ……ジル、ぅうんっ……って、呼んでぇっ……」

支離滅裂な台詞を漏らすジル。
おそらく、彼女自身も何が言いたいのか分かっていないのだろう。
そんな彼女の様子を見たデルマーノは十分に薪をくべた炉を完全燃焼させてやろうと鎖に繋がれ、不自由な身体だったがスパートをかけた。
デルマーノが荒々しく打ち上げる腰が真上に乗ったジルの骨盤とぶつかり、軽快なリズムを刻んでいく。

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