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アトランティスの爆乳三人娘
官能リレー小説 - ファンタジー系

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アトランティスの爆乳三人娘 54

「リリンは余所から来たんだろ。やっぱり出稼ぎで…?」

「えっと…まぁ、そんなとこですね…」

しばらく歩くと見覚えのある通りまで来た。
「ホラ、あそこが邯鄲亭だよ」
日は既に落ちており、店は営業を始めていた。
「どうもありがとうございました」
「気にするなよ、今度店に来た時はサービスしてくれよ。ハハハ…!」
ミハエルはそう言って去っていった。どうやらリリンを邯鄲亭で働く娼婦と勘違いしていたらしい。リリンはハァ…とため息をついて店の中に入った。

「いらっしゃいませぇ〜…って、あら?リリンさんじゃありませんの」
「ユリアさん、何してるんですか!?」
出迎えたのは娼婦の服装(紐ビキニ)のユリアだった。複乳にもちゃんとブラをしている。
「ウフフ…私、少しの間ここで働かせてもらう事になりましたのよ」
「…ユリアさん、先生からお話聞いたんですよね…。私、ずっと言わなきゃって思ってたのに…恐くて言い出せなくて…」
「ストップ!もう良いですわ。別にお二人がイジワルして黙ってた訳じゃない事くらい分かってますから。最初はビックリしましたけど今はもう平気ですわ」
ユリアは本当に前向きな娘だ。盗賊に処女を奪われたり、父知らずの子を5人も孕んだりと、けっこう酷い目に遭っているのに本人はそれを少しも不幸だとは思っていないのだ。リリンは彼女を見ていると、自分の悩みなどどうでもよく思えてくる。人間どんな状況でも明るく生きていけるのだ。
実はユリアが明るいのは事の深刻さを理解していないが故なのだが、それはリリンには分からないのであった。
「ところでジャックさんは? ご一緒ではありませんでしたの?」
「そうだ!ジャックさん、セレスさんらしい人影を見つけて追いかけて行っちゃったんです」
「セレスさんを…!?」
「はい…」
リリンは少し俯いた。彼女は無意識の内にジャックを一人の男として見るようになっていた。だが彼女自身はまだその事に気付いていない。しかしジャックにはセレスという相手がおり、そこに他人の入る隙は無いのだという事は理解していた。本人にも原因がよく分からない憂鬱なのであった。

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