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聖剣物語
官能リレー小説 - ファンタジー系

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聖剣物語 67

「あんたも結構良いところあるね。でも、伝手はあんの? 昼間、あんた失敗したじゃない」
男気あふれるバンの態度にアイラは少しだけ関心するが、法王に会うことができるの保障はあるか訊いてくる。
「伝手は無い!!だが、俺は聖剣のゆうっ!!!」
「ばっ馬鹿、軽々しく言うんじゃない。エミリアさんが驚くでしょう」
「あのどうしましたか?」
アイラの質問に愚問だなという表情のバンは聖剣の勇者の己ならば不可能はないと言い出そうとするが
エミリアたちが恐縮しそうだと気づいたアイラはバンの尻を思いっきり抓る。
そのお陰でバンが何を言おうとしたのか、エミリアは気づかなかった。
「何をしやがる!!」
「あんたね!時と場所を選びなさいよね!」
「申し訳ありませんが、子供たちがいますから喧嘩はおやめください」
バンとアイラの口喧嘩にエミリアは仲裁にはいる。

「そうだったごめんね」
「まあ、対策は明日メリサリムたちと合流して相談するか、その前に…(エミリアに夜這いを掛けるか、ぐっふふふ〜〜〜〜)」
気を取り直したバンは、明日メリサリムと合流するのを決め、エミリアをいやらしい目でみていた。
どうやら、エミリアに手をつける魂胆のようだ。

「バッカーズさん、どうしました?」
「いっいや、何でもないですよ」
(エミリア…この変態の本性に気づいてないわね。バンが悪さしないように今夜は見張らないと)
バンの邪な意図に全く気づかないエミリアだったが、アイラはバンの下劣な欲望に気づき険しい表情になる。
アイラはエミリアの貞操を守るためにバンを見張るのを決意した。
しかし、本来のバン暗殺から逸脱してることにアイラは悩んでいた。
(あの変態勇者暗殺が仕事なのに、何でこうなるのよ!!)
アイラがバンの始末に悩んでるとき、宿に残ったメリサリムたちは………

「主殿を探しに行こう」
「ええ、何かあったら法王様との謁見どころではないですからね」
帰りの遅いバンを心配してシスカとメリサリムは探しに行こうとする。
もし、バンが帰ってこず行方不明になったら、法王に謁見して聖剣に関する情報をえる術が無くなるのを恐れがあるからである。
「よしな。あの馬鹿の事だから、朝になれば帰ってくるよ」
しかし、バンの無茶苦茶な強さを知るアレイダは心配するだけいわんとばかり冷静であった。
「この聖都は死体が転がっている荒廃した街だぞ。主殿が心配だ」
「そうですよ。やはり勇者様の外出を止めるべきでした」
アレイダの制止にシスカもメリサリムも反対する。
「だったら、尚更止めな。木乃伊取りが木乃伊になるよ!!こういう街は夜は下手に出歩くもんじゃないよ。それにあいつは聖剣に選ばれた勇者だよ。少しは主を信じなッ!!」

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