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聖剣物語
官能リレー小説 - ファンタジー系

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聖剣物語 60

「信じられん!酒と女と戦いの無い人生なんて何が楽しいんだ?」
享楽主義者のバンにとって、この都程肌に合わない街は無い。
「オイ!もう聖剣なんてどうでもイイよ!こんな街とっとと出て行こうぜ!」
バンにとって正直な所聖剣探索の任務は、既に優先順位のかなり下の方に這いずっている程度のものだった。
まして頭のイカレタ権力者に関わるなんて死んでもご免だった。
(君子危うきに近付かずってね)
バンの自慢の第六感は、この聖都ルーシェアの惨状に最大レベルで警報を鳴らしていた。(そう!このレベルの警報は、昔一見美女なオカマに引っ掛かりそうに成った時以来だった)
だが、バンとは違いシスカとメリサリムは騎士と神官だけ有って、ルーシェアのこの惨状にいたく義憤を燃やしているようだ。
「バカな事を言うな!!」
「そうですよ!まずは何とか法王猊下に謁見を求めましょう!この様な事を神々が望まれるハズが御座いません!!同じく神に使える者として、見過ごす訳には参りません!!」
(やれやれ・・・俺は厄介毎に首を突っ込むのは、出来れば遠慮したいんだがな・・・・)
魔物や敵の戦士などの実態の有る相手には平気で首を突っ込むバンだったが、逆に実体の無い敵を相手にするのは、意外な程慎重だった。(基本的に彼の守備範囲は、剣と股間の剣で貫ける相手だけなのだ)
「まあまあ、バッカーズさん。聖剣の勇者となれば法王様も良くしてくれると思いますよ。メリサリムのお嬢さんさんみてぇな綺麗な巫女さんが色々と“おもてなし”してくれるかも知れませんぜ〜?」
「そっそりゃな〜俺様は聖剣の勇者だからね。仕方ねえな〜お前らいくぞ」
聖剣探しに再び嫌気が指して来たバンをキルケは法王と会えばもてなされると言われ。
単純なバンは機嫌が治りルーシェアへ大聖堂に行く気になり先頭に立つ。
「キルケさん、勇者様を行く気にさせてありがとうございます。」
「キルケ殿の話術は見事ですな〜あの主殿のやる気を起こすとは」
バンが法王に逢う気にさせたキルケにメリサリムとシスカは礼を言う。
「いえいえ、ああいうプライドの高いお方はお世辞に弱いですからね。変に指図して臍を曲げるよりは効果がありますよ」
シスカとメリサリムに褒められキルケはバンがやる気を起こした理由を二人に説明する。

「勇者様のプライドを上手く刺激する良い手ですね」
「しかし、乗せられる主殿も問題だがな」
キルケからバンの操縦法を聞き参考にするメリサリムに対して、キルケの小細工と乗せられるバンにシスカは厳しい顔をする。
「まあまあ、シスカさん。バッカーズさんだって、その内に勇者らしくなりますよ」
「そうあって欲しいのだが、」
「長い目で見ましょうシスカさま」
勇者らしくなく我侭な態度のバンに呆れるシスカをフォローするキルケとメリサリム。
「うんそうだな。ありがとうメリサリム、キルケ」
二人に慰められシスカは礼を言う。

「バンの奴、レオポルドと何を話してるのかね」
一方、アレイダは前を歩いているバンとレオポルドが何を話してるのか気になっていた。

「てっ言うわけで、エルティアさんはレオナさんという踊り娘とイザベラさんという女戦士さんとミリアさんという白エルフを仲間にしてるんですよ」
「何だって!エルティアの野郎は綺麗な踊り娘とパツ金の白エルフの女とワイルドでセクシーな色黒の女戦士を仲間にしてるのか!!しかも、三人とも爆乳もしくは巨乳!!ちきしょーあの野郎!!けしからん!俺よりもてやがって!」
レオポルドにエルティアは女の仲間がいるか、バンはさり気無く聞き出していた。
そして、エルティアも美女三人を仲間にしたと聞きバンの中で、エルティアへの対抗心が再び燃え出してしまった。

「けしからんって、バッカーズさんのお仲間の美女ばかりじゃないですか?」
エルティアに負けず劣らず、メリサリムやシスカやアレイダといった極上の美女がいるのに悔しがるバンにレオポルドは理解できなかった。

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