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聖剣物語
官能リレー小説 - ファンタジー系

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聖剣物語 55

その後、昼食を堪能するバン達は明日ラカンの街を出て法王庁に向かうのを決め。
昼食を取り終えると、部屋の戻り明け方近くまで激しく犯りあったのである。
全く本能に赴くままに生きている男である。
しかし、こんな男がちゃんと勇者として認められるのか疑問である。

ー次の日ー

「うぅ…こ…腰が…」
「わ…私も…勇者様、やりすぎですぅ…」
昨夜バンに激しく犯されまくったせいで俗に言う“腰砕け”状態になってしまい、立っているのもやっとなシスカとメリサリム。
「悪ぃ悪ぃ、嬉しくってよぉ〜。だって、この世界のどこにあるのかも判らねえ二本の聖剣と二人の勇者を探すなんて雲を掴むような旅の中で初めて明確な手掛かりが見つかったんだぜ。つい張り切っちまったぜ…へへ」
「何で夜の方で張り切るんですか!?頑張る所が明らかに間違っています!!」
上機嫌でヘラヘラ笑いながら言うバンに突っ込むシスカ。
「固ぇ事言うなよぉ〜」
「まあ、バンらしいっちゃバンらしいがねぇ…」
そんなやり取りを見てアレイダは苦笑した。
「…何で平気な顔して立ってるんだ?あなたは…」
そのアレイダにも突っ込むシスカ。
「そりゃあ私は鍛え方が違うからさ」
「おい!ゴチャゴチャ言ってねえで早く行こうぜ!法王庁へ!」
バンは意気揚々と歩き出した。
その背中に向かってメリサリムが尋ねる。
「勇者様、法王庁ってどこにあるか知ってるんですか?」
「へ……?」
「…やっぱり…」
「だろうと思ったよ」
「しょうがねえだろ…こっちは大陸初めてなんだからな」
『法王庁が何処なのか』というメリサリムの質問に大陸の事を知らないバンは何も言えず目が点になる。
初っ端から、こんな調子のバンにシスカは不安になるが、アレイダは想定の範囲内のためか落ち着いていた。
大陸に関して無知である事に逆ギレせずバンは開き直りる。
前回メリサリムとシスカと喧嘩別れして懲りたのか、バンは彼なりに仲間と協調性を持とうとしてるようだ。
「んで、法王庁ってどこにあるんだ?」
「勇者様、法王庁の場所は何処かと…」
「あっしが皆さんを法王庁まで案内しやすよ」
「誰だてめえ!?」
バンは法王庁は何処にあるのかメリサリムに訊こうとしたら、人の良さそうな小太りの中年男がバンたちの前に現れ法王庁まで案内すると買って出た。
「あっしはキルケ、しがない行商人でやんす。以後お見知りおきを」
そう言うとキルケと名乗った男はニコッと人の良さそうな笑みを浮かべた。
「ふむ…そんで、その行商人のキルケさんが一体どうして赤の他人の俺達を目的地の法王庁まで無料(タダ)で案内してくれるって言うんだい?」
バンは訝しげにキルケに尋ねる。
「おっとお兄さん、誰もタダでなんて言ってやせんぜ。あっしは商人ですからね。一人あたま銀貨10枚…と言いたい所ですが女性陣はサービスで銀貨5枚として合計で銀貨25枚の案内料をいただくって事でどうでしょう?」
「な〜んだ、金取るのかよ…でもタダって言うよりは信用出来るな。よし!頼んだぜ」
「へい!ありがとうございやす」
あっさり商談が成立した。

「…なあ、お前らどう思う?」
アレイダは小声でメリサリムとシスカに尋ねる。
「はっきり言って怪しいですね…」
「しかし女はサービスで半額とは…なかなか良心的な商人ではないか」
「もうシスカ様ったら…なに料金半額ぐらいでコロッと信用してるんですか」
「フフン…シスカは男に騙されて遊ばれて捨てられるタイプだな」
「な…っ!?そ…そんな事は無い!」

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