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聖剣物語
官能リレー小説 - ファンタジー系

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聖剣物語 54

「何か面倒になってきたな。もっと簡単な旅と思ってたんだがよ」
メリサリムの説明を聞き、聖剣集めの難しさにバンは面倒くさい顔になってきた。
ただでさえ、情報は皆無の状態なのに大国の揉め事に巻き込まれそうになれば、この男でも嫌な顔になる。
バーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
「主様!!」「バン!」「勇者様!!」
「ちきしょーたいした情報も教えねえ癖に全部俺様に全部押し付けやがって!!あの糞王!!」
テーブルが割れる程、思いっきり叩くバンにびっくりするメリサリム、シスカ。
バンの怒りの矛先を自分に七面倒くさい仕事を勝手に押し付けた祖国の舅パラム王に向けられる。
「勇者様。ゼノンに行く前に、至聖神ヴォル・ヴァドス教の総本山である法王庁にいきましょう」
パラム王の無責任な態度に怒り心頭なバンが食堂の中で暴れだしかねないので、メリサリムはバンを宥めながら西方大陸の既存宗教の総本山法王庁に行くのをバンに進言する。
「法王庁、そんな所あるのかメリサリム?」
「ええ、パラム王国が信仰する戦神のミネルヴァも至聖神の眷属ですから。法王庁も私たちを無下に扱いませんよ」
法王庁も知らないバンにメリサリムはミネルヴァ神殿と法王庁の関係を説明する。
「んで、これからどうするんだ」
「まずは法王庁に赴いて、残りの聖剣探索の協力と情報提供を頼みに行きましょう。今の私たちは情報が非常に不足してます」
一条の光明が見えてバンは落ち着きを取り戻し、これからどうするのかメリサリムに訊ねる。
メリサリムは無知なバンに分かり易く説明する。
「つまり、法王庁の協力と情報を得てから今後を決めるんだな」
「はい法王庁ならば、聖剣の情報は十分にあるはずです」
「流石はメリサリム!!お前がいなかったら、路頭に迷ってたぜ!」
さっきまで、激怒していたバンの顔は活路を見出したお陰で穏やかになる。
「お客様、昼食をお持ちしました」
バンの機嫌が治り、目的が定まるとウェイトレスが料理を持ってきた。
「おっ!!待ってました!!腹が減っては戦は出来ないからな!!」
「主様、腹も身の内ですよ」
沢山の料理が並べられ上機嫌のバンだが、余りに多すぎる料理の数にシスカは注意する。
「何をいうんだシスカ!これから、忙しくなるんだぞ!これ位は食わないと力が出ねえぞ!」
「おいおい、食べとかねーとバンとHする体力つかねえぜ。」
横からアレイダが口をはさんだ。当人はすでにガツガツといろいろなメニューを口に放り込んでいる。
メリサリムも上品ながら素早く食べ始めていた。
「うむ・・・太りそうな気もするが・・・その分は主様が何とかしてくださいね。」
仕方なく、眼前の料理を食べつくすべく手を付けるシスカだった。
こうして、4人の眼前の料理は次々と食べつくされる。
皆バンの絶倫に付き合うためには栄養が欠かせないと判断したのだ。
「いつでも勇者様の子供を宿せるように、ちゃんと栄養を付けませんと。」
「うっ?」
メリサリムのその言葉に、シスカは顔を真っ赤に染めて驚く。
「そ・・・・そうだな・・・・子供が出来たら・・・・そうだな・・・・。」
何やらシスカは恥ずかしげにつぶやいている。

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