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聖剣物語
官能リレー小説 - ファンタジー系

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聖剣物語 22

こうしてバンは、彼の従者であるメリサリムと、国王の命令で冒険に付いて来る事に成った。パラム王国の女騎士シスカ・スワロウと共に、生まれ育った故国を離れ、大陸へと旅立ったので在った。



「は〜長い船旅だったな〜」
此処は大陸とパラム王国を繋ぐ玄関口である港湾都市クラタナの港。ほぼ半月の長い船旅を終えたバンと仲間たちは、ようやく大陸の大地を踏みしめていた。
「わぁ♪勇者様、久しぶりの地面ですよ」
メリサリムは嬉しそうに敷石で舗装された波止場の地面を踏みしめる。
「ああ、そうだな。しかし半月も船に乗ってると足元が揺れないってのが逆に妙に覚えて来るぜ…」
「はぁ…はぁ…そ…そんな訳があるものかぁ…。やっと…やっと陸地に上がれたぁ…。長い…本当に長い旅路であったぁ…」
バンの後ろからフラフラの体(てい)で現れて、剣を杖代わりにして辛うじて立っているのはパラム王国騎士シスカ・スワロウだった。
どうも船酔いする体質だったらしく、彼女にとっては正に地獄の半月だった。

「…さて、さっそく酒場に行って聖剣の情報を集めて来るかぁ〜♪」
バンは何故か上機嫌だった。こういう港町の酒場には、たいてい可愛い女の子が居ると相場が決まっているのだ。
「メリサリム、お前はシスカを連れて宿屋に行って部屋を取っておけ。早くシスカを柔らかいベッドで休ませてやらないとな…(いいぞ俺!超自然な流れじゃん)」
弱ったシスカを気遣いつつ、上手〜く一人で酒場に向かえるように仕向けるバン。
「承知いたしました勇者様…さあ。シスカさま」
「すっすまないメリサリム…うっううう…」
「じゃあ、あとは頼むぞ、俺は酔い止めの薬を探してくるぞ」
「バン、あっありがとう…」
船酔いでやつれたシズカはメリサリムに肩を担がれ宿に向かった。
そして、バンは薬を探しにいくといい酒場の方へ歩いていった。
バンの真意に何も気づいてないシスカはただ感謝するだけであった。

(クソ!成果ゼロか・・・)
張り切って大陸の美女をガールハントに出掛けたバンだったが、残念ながら成果はゼロだった。
「ハア・・・まあこんな日も有るさ・・・」
バンは途中の店で薬を買いシスカとメリサリムの待つ宿屋へと向かう。
(まあいいや・・・今晩はメリサリムにタップリご奉仕してもらおう・・・)
そう思うバンだったが、いくら絶世の美少女でも、流石にここ半月の間毎晩使って来た肉便器に少々飽きていた。

(・・・そうだ!!良く考えたら俺のパーティーには、メリサリム以外にもう一人美女が居るじゃねいか!!)
船旅の間中ずっと気分悪そうにしていたので手を出すのを遠慮していたが。(というかいくら好色なバンでも、ゲーゲー下呂を吐いている女に手を出す気は、起きなかった)陸地に上がった以上もう遠慮する必要は無い。
(さてどうやってあのお堅い騎士様を落とすか・・・そうだ!!)
バンは懐から船酔いの薬を取り出すと、秘かに有る薬とすり替えた。
(ククク・・・あの手の女は、経験上一発やるまでは手間だが、一回犯しちまえばコッチのものだからな・・・ククク・・・安心しなシスカ・スワロウ・・・お前は大切なパーティーの仲間だからな・・・メリサリム共々旅の間中タップリと可愛がってやるよ!!)
こうしてバンの卑劣な策略が、清廉な女騎士シスカ・スワロウに狙いを定めた。

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