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錬金術師カノンと五聖麗
官能リレー小説 - ファンタジー系

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錬金術師カノンと五聖麗 61


「うそ?何よそれ!あなた目がないの!?民ならあそこにいるのが鳳凰の知り合いだってことくらいわかるでしょ!!!」

カノンを指差すアセリアだが、鷹の鳥人は深くため息をつき首を左右にふるった。

「姿ナドイクラデモ変エラレル」

「もうっ、頭固すぎ!ならいいわ!鳳凰引きづりだすくらい大暴れしてやるから!!」

「いやいや、アセリアそれじゃあ当初の目的から外れ・・・」

「フッ、望ム所ダ」

「いや、お前もそれ望んじゃったらだめだろう」

カノンのやんわりしたツッコミは無視され、二人は緊迫状態に入った。



一触即発の二人を尻目にシェリルはカノンに声を掛ける。

「ねぇねぇ、ご主人様ぁ〜この隙に先に進みませんか〜?」

「ん〜?」

「ほら二人がいがみ合っている今が絶好のチャンスですよ〜?それにですね、アセリアは腐ってもエルフなんですからそう簡単にやられはしないと思うんですよぉ〜引き付けておくぐらい余裕な筈ですぅ〜」

「まぁ、確かにチャンスだわなこの隙にって……いや、その必要も無くなった様だ」

「え?」

「あっちから来たみたいだ……」

近付いて来る旅に微かな熱波を感じる。

流石は伝説に名を轟かす鳳凰という事か。

そしてその熱き風を吹かせる鳳凰は終にカノン達の目の前に現れた。

しかし、その鳳凰は史書に書いてある火の鳥の姿ではなく、人間の姿をしていた。

真紅の髪に真紅の瞳、グラマラスな肢体、髪が短いためボーイッシュな感じの女性だ。(イメージはブ○ック○グーンのレ○ィが髪が短くなった様な姿)間違いなく美人と言える女性の容姿だ。

「よぉ、久し振りだなカノン!あんたが此処に来るっつう事はあたしに何か用か?」

「ああ、しばらく振りだな。実は相談があって来たんだかな…まずあの鳥人を止めてくれないか?」

「ん?……あっ、あいつはもぉ…おい、ノークッ!安心しろ、客人だ!」

矢を番えようとした鳥人(ノークというらしい)にフォルトルージュは怒鳴る。しかし、その声には気取った感じはなく、友人に冗談を言う様な口調である。

「シカシ…ヨロシイノデ?人間ヤ亜人デスガ…」

「構わん。あたしの大切な友人と連れだ。この渓谷には何もしないさ…なぁ?」

「そうだな。別に鳥人と事を構える気はないし…」

「だ、そうだ。だからお前は一足先に巣に戻って、茶の用意でもしておいてくれ!」

「了解シタ…」

ノークはバッサバッサと羽音を起て、渓谷の先へ消えた。

「悪かったな…ここ数年で密猟者や冒険者共が増えてな。みんな、ピリピリしてるんだ。」

「?この渓谷に魅力的な宝なんかあるか?」

「失礼な奴だな…天然の鉱石や魔法主義時代の遺跡が手付かずである。まぁ、最近まであたしも知らなかったんだけどな…」

「そうか…」

カノンとフォルトルージュはしばらく、昔話で盛上がっていた。

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