PiPi's World 投稿小説

錬金術師カノンと五聖麗
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 48
 50
の最後へ

錬金術師カノンと五聖麗 50

「そんなぁ…」

「なぁ、カノン…ありゃ、なんだ?」

「学院の追っ手です…」

「はぁ?追っ手つーと…イルヴァ、アルテマ、チルト、ヤイア…だっけか?」

「ええ…多分、その人達です…」

「イルヴァは同級だが…あんなだっけか、リア?」

「そんな訳ないでしょ!なんで男共はそう、ボケたがるの!」

「だって…この状況を理解しろってほうが無理あんだろ、なぁ?」

「そうですね…スパイムさん、あれ一体を相手できます?」

「フッ…楽勝!」

「あ…あの!」

「ん?…お〜!おぉ〜!」

スパイムはエリザの頭を撫でる。

「エリザ…何してんの?」

「はい…帰郷してまして…義父が店を開いてるんですよ…」

「そうか!行こうぜ!」

「はい!寄って頂けると義父も喜びます!」

「だから!なんであなた達はこの状況でそう和めるの!」

「ヒステるなよ、リア…」

「ああっ、もうっ!カノン君とスパイムが一体づつ!私とシィナで一体!アセリアさんとダークエルフの娘が一体ね!」

「カノン…こういう時に女って頼れるよな?冷静で…」

「うるさい、スパイム!」

「ああ、そうだ、流れ弾に当たっても責任は問いませんので、宜しく。まぁスパイムさんみたいのだったら当たっても平気でしょうけど」

「まぁ、的は得ているわね」

「おいおい、それはどういう意味だ?」

「言葉通りよ」

「まぁ、とにかくだ、余裕がある奴だけで構わんけど、自分の担当の敵と戦いつつ他の奴にも気に掛けてくれ」

「言われなくてもわかってるわ」「任せろ」「分かりました」「はい」「任せて」

「よし、では散会」



カノンは右側、スパイムは奥、アセリアとエリザは左側、そしてフォスナー姉妹は手前の異形を相手する形を取る。
まずはフォスナー姉妹…

「リアちゃん…私、怪我したくない…」

「私だって!」

「リアちゃんは指輪で強化してるじゃん!」

「い、や、よ!あんなのを相手するつもりはないもの!」

どちらが前線へ出るかを争っていた…
逆にアセリアとエリザは…

「私が前に出て、時間を稼ぐのでアセリアさんは後ろで呪文を…」

「いいえ、私が前に立つからエリザが魔法を唱えなさいよ…」

「でも…」

どちらが後方支援へ周るか悩んでいた。

「…人選をミスったかな〜。でも決めたのはリアさんだし…」

愚痴りながらも着実に追い詰めるカノン。

そしてスパイムは…

「はぁ〜…同級か後輩か知んないがな…恨むなよ?」

『……ほぅ?あのスパイムか…大きくなったな…』

「あん?どちら様?」

『ふふっ…覚えていないのも当たり前だが…実の父を忘れるとは…悲しいことだな…』

「………お、親父?」

スパイムの顔に動揺と混乱、そして憤怒が浮かぶ。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す