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錬金術師カノンと五聖麗
官能リレー小説 - ファンタジー系

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錬金術師カノンと五聖麗 41


「…!」

「何だっ!?」

カノンは懐のナイフを抜き、アセリアは腰の剣に手をかけた。

………

二人が警戒するなか影がズルッと暗闇から這い出てくる。それは小柄な少女であった。

「お前は…シェリル?シェリルじゃないかっ!」

「知り合い?」

「ああ。昔、世話になった精霊の眷属だ…でもなんでこんなとこに…」

「それよりこの娘、怪我をしてるわ!セルリアンに運びましょ!」

「ああ!」

カノンはシェリルを背負うとセルリアンへと向い駆け出した。

セルリアンに到着し、店のドアを開け、店で手伝い中のエリザのところへ駆け寄って。

「えっと、どうしました?それと、他のお客様に迷惑がかかるので店内では走らないで下さいね」

「ああ、悪い。って、そうじゃなくて、ちょっと寝床貸してくれるか?」

「はぁ、取り敢えず、ここでは難なので、従業員控え室に来て下さい」

「ああ、悪い」

「忙しいのにゴメンね」

「いえいえ、ではこちらに……」

そして、二人はシェリルの後に付いて行った。

エリザに案内され、一行は従業員控え室に入った。

「それで、どうしたんです?その負ぶさってる子と何か関係あるんですか?」

「ああ、話しをする前にちょっと待っててくれ」

そう言って、カノンは自分の荷物を漁り始める。

そして荷物の中から薄い青色の液体が入った小壜をとり出した。

「ねぇ、カノンその小壜何?」

疑問に思ったアセリアとエリザは代表してアセリアが質問してきた。

「ああ、これはエリクサーだよ」

「「エリクサー!?」」

「ああ〜、君達が何を考えてるかは何となく分かるが、ラストエリクサーじゃないぞ。ラストエリクサーは不治の病だろうが、死に掛けだろうが何でも治せるけど、エリクサーは外的損傷しか治せん」

そういい終わると、カノンは作業に戻った。

そして、カノンはエリクサーをシェリルに飲ませようとするが、気を失っている為飲み込む事が出来ない。

「ちっ、飲めないか……しゃあない……」

カノンはそのエリクサーを自分の口にエリクサーを含むと、シェリルに口移しの要領でエリクサーを飲ませた。



それと同時にカノンの後ろから悲鳴の様な叫び声が上がった。

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」

「うお!なんだ!?」

「ちょっと、カノン!今その子に何したの!?」

「え?あ?何ってエリクサー飲ませたんだが……てか何故そんなに怒ってる?」

その当事者のシェリルは傷は回復し、すやすやと眠っている。

「五月蝿い!鈍感男!(人の気も知らないで……)全くそんな小さな子に手を出すなんて、このロリコン!」

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