ミニスカ隊ピンチ 9
恵美「え、あ、はいっ」
麻里絵が眉を細めながら恵美を見る。
麻里絵「…恵美、お前何か隠してないか?」
言われた恵美はビクッと麻里絵を見る。
恵美「や、やだな、、何も隠してませんよ、、」
そう言いながら、恵美は無意識にミニスカを掴み下に引っ張る。
ぐちょぐちょに濡れているパンティを隠そうとしていたのだ。
麻里絵「、、ならいいんだけど」
麻里絵は釈然としないまま煙草に火をつけた。
冴子「みんな、これから捜査の際には必ずペアで行動すること!、、あなたの事よ恵美!次は祐実とはぐれたら無理して深追いしないこと。いい?」
恵美「は、はい・・すみませんでした加賀美課長」
麻里絵「なんか気にいらないな、、」
優「ちょっと麻里絵っ」
麻里絵「あたしらミニスカ隊は、一人じゃそのスケベ男たちに勝てないっていうの?」
冴子「そんな事は言ってないわ。貴女たちは優秀よ、私が保証する。今の指示は、勝つ確率、可能性をより高めたいって話よ」
麻里絵「ふぅん、、ものは言いようだな。了解しました」
・・・
夜もいい時間にようやく会議を終え、帰宅でばらけていくミニスカ隊。
恵美「ゆ、祐実、あたしさ、、ちょっと残業してくから、先に帰っててくれない?」
祐実「え?珍しいね、お姉ちゃんが積極的に残業なんて」
恵美「失礼ねぇ、私もたまにはやる気になるのよ」
祐実「あはは、ごめんごめん。じゃあ夕食作っとくね。お疲れ様ー」
恵美は誰もいなくなったミニスカ課で一人、ミニスカ隊の名簿を加賀美課長のデスクから引き出してコピーしていた。
そして、その書類を抱えてオフィスを出る。
向かうのはもちろん、組織リングスに指示された場所だった。
恵美は気が咎めて何度も立ち止まった。
恵美「こんな、みんなを売るような真似・・・でも名簿くらいなら、、」
正直に話すという選択が浮かんではすぐ消えていく。
恵美(だめ、正直に話すのはだめ!ミニスカ隊なのに、パンティをあんなに濡らされただなんて・・・・課長にもみんなにも、祐実にも失望されちゃうよ)
恵美は言われた場所に辿り着く。
「よう、待ってたぞ」
先程恵美をイかせた坊主の男と金髪の男がやって来た。
金髪「例のブツは持ってるか?」
恵美「え、ええ」
恵美は持っていた書類を男に差し出す。
…このとき、恵美は気付いていなかった。
恵美の行動を不審に思った麻里絵と咲が、こっそり後をつけていたことを…