海で・・ 989
「赤い顔して、もう随分走ったのね…」
「あっ;まあ…」
嘘をつく…
この赤い顔は走ったことによる体温上昇って訳じゃないんですけどね;…
「よかったら家に寄ってく?…冷たいドリンクでも出すはぁよ…」
「えっ…いいんですか、こんな朝早くから」
「今週はたまたま。うちの両親、2人で旅行に行ってるの」
「仲が良いんですね」
「良すぎて困るくらいね」
松永先輩の好意を無駄にはしたくないので、そのままついて行くことにした。
透けた下着に形のいいお尻…後ろにいると余計刺激させられるなぁ…
ちょっと歩いた所で松永先輩の家に到着する。
こんな近い所に住んでいたなんてちっとも知らなかったよな…
「ご近所さんだったんですね…最近越されて来たんですか?」
「やだぁ鈴木くんとは小学校も中学も一緒よぉ〜、私は子供の時から鈴木くんのこと見てきたのよぉ…」
ええっ!?
こんなに魅力的な先輩が僕の近くにいたの?
「まあ、直接話したことはないんだけどね。お父さんやお母さんはよく知ってるよ」
「そうですか…」
確かに中学までは秀人を筆頭に男で集まって遊んでいた方が圧倒的に多かった。
女の人に興味を持って付き合いたいと思って行動に出たのはあの去年の夏だ…
それまでの僕は全く女の子と付き合ったことも無ければ、クラスメートの真帆や茜…初音とも話しすらしてはいなかったんだもんな…
そう考えると、僕の女の子との付き合いは、あの夏のミキさんから始まったんだよね…
「鈴木くんのこと小さい時からずっと見てきたから…年下好きの私としては、こうして仲良く話しが出来るようになってホント嬉しいはぁ…」