海で・・ 985
さっきよりも量はたいして出なかったと思うけど、その気持ち良さは倍以上だ…
出し切った僕は“はぁはぁ”と息を荒くし、初音の背中に崩れ落ちる…
「気持ちよかったよ初音…」
初音からの返事は無かった…意識を失っているんだね…
僕は時折ぴくぴくと痙攣を見せる初音のうなじに、そっとキスをした。
予定外の二発目になってしまい、僕と初音は一緒にシャワーを浴びることにした。
さすがにお互い疲れていたのでここで三度目、なんて気は起きず、軽く背中を流してもらう程度。
風呂場から出てもまだ初音のご両親は帰っておらず、ちょっと安心といったところか…
「じゃあね」
「また…いつでも一馬に作ってあげるからね」
そう言ってくれる初音の唇にチュッとキスをする…
「もちろん料理も嬉しいけど、また…ヤろうなぁ…」
僕は自分の言葉に照れながら背を向け、そそくさと靴を掃く。
「嬉しぃ!」
顔を高揚させた初音は、僕の背中に抱きついてきた。
「うおっ!?」
小柄で軽い初音だから身体には負担はないのだけど、その豊かな胸は背中にはっきりと感触が伝わるので…
でもなんにしても、そういう気持ちを持ってもらえるなら男としては嬉しい。
初音の家を出て、薄暗い帰り道を経て家に帰る。
「おかえり、一馬くん」
一日の終わりにあかりさんの顔を見るとなんだか安心する。
大きいお腹…早く産まれてこないかな。
「体調はどう?…寝てた方がいいんじゃない?…」
「大丈夫よぉ〜寝てなんていたら太っちゃうじゃない〜」
確かにあかりさんはお腹が大きいだけで全然太ってはいないもんな…
「そんな見た目なんて気にすること無いよ…今は無事にその子が産まれてくるように、体調整えるのが優先だよ…」