海で・・ 960
今思うと唯があんなに気まぐれでお転婆な子だとは思わなかったし、彩花が落ち着いた中に性への探究心を秘めた子ってのも知ることはなかったよね…
でも2人とも魅力的で好きなのには変わりない。
明日は彩花のところにでも行こうかな。
風呂場を出る。
あかりさんと父さんの良いムードを崩さぬよう、僕はさっさと2階に上がる。
まさかあんなお腹のあかりさんを相手に、父さんも最後までは出来ないだろうけどな…
それでもあかりさんのことだ…父さんのを抜いてあげるぐらいのことはするかもしれないもんね;…
そっと扉を閉めベッドに寝転ぶ…
こんなことなら、茜ともう一回ヤってこればよかったかな?…
一馬の手は自然とスワェットの中に入り込んだ…
想像の中で悶える茜の姿が、次第に真帆やミキさんに変わっていき、あたかもさまざまな人と次々にやっているような感覚に陥る。
「あぁ……うわぁあ…」
思わず情けない声まで出てしまう。
しかし何かの拍子にそれがあかりさんに変わる。
…いや、これは不味いでしょ
「あぁあぁ〜ん」
…なんか声がしたけど、これは想像の中?それとも……
耳を済ませば、混じり聞こえてくる微かな野太い声…父さんのだよな;
僕がいるのに一体二人は、何をやっているんでしょうかね;…
呆れながらも、なんだか微笑ましく思ってしまう…
父さんとあかりさんにはいろいろあるみたいだけど、やっぱりいつまでも…こうやって仲良くあって欲しいもんね…
布団を被り、眠りにつく。
あかりさんの甘い声は一瞬で終わった。
父さんだって身重のあかりさんにそこまで過酷なことはしないだろう。
もう少しの辛抱なんだ。あかりさんも、今だけは父さんを許してほしい…
…そう思いながら、僕は深い眠りに落ちていく。