海で・・ 949
「うん、茜がそう決めたんだから、これでよかったんだと僕も思うよ…」
こんな形でチャンスを掴み取っても、一生それが自分の汚点として着いて周りそうだもんな…
「でも皆に申し訳なかったかな…やっぱり西高との共演は、うちの演劇部にとってはステップアップになるいい機会だったと思うんだよね…」
瑠璃子さんが賛成していたのは、涼だけの為じゃなくて皆の為でもあるのか…
「だからといって茜が皆の為に犠牲になることは無いよ…こうなったら僕たちだけで、西高演劇部なんてぶち負かそうぜ!」
茜にいつもの笑顔が戻る。
「ふふふ、それって、一馬も演劇部に加わるって考えていいんだよね?」
「え、えっ?…そ、それは…」
「西高に勝つには、もっと男の部員が必要じゃん。それには、一馬の協力は絶対に必要だと思うな。私も、一馬を生かせるような飛び切りいい脚本を書いて待ってる」
「…まあ、考えさせてよ」
茜は笑顔のままだ。
「返事はいつまでも待ってる」
「うん…」
「でも…今日はほんとにありがと…」
茜が僕に抱きついて、頬を寄せてくる。
女の子特有の甘い香りが鼻孔を刺激してくる…
普段は特別に意識してはいないけど、こうするとやっぱり茜も女の子なんだと認識しないではいられないよな…
僕も茜の背に手を回し、その身体を強く抱き締める…
「ぁぁん…一馬ぁ…‥」
茜の熱い息が僕の耳元に掛かり…トクンと股間が反応してしまう;…
茜の手は僕の背中から、尻の辺りを這い回る。
それだけで身体はそわそわし始め、股間に熱が篭りそうで、ドキドキしてくる。
「茜…」
「一馬が好き…一馬以外の男なんかと、したくない…」
「茜…」
その言葉に、我慢が効かなくなる。
茜の唇を奪い、こちらも肉付きのいいお尻をそっと揉み解す。
負けじと僕のお尻を引き寄せてくる茜…
当然股間は密着してしまう訳で…;
「だ、だめだよ茜…ここじゃあ…;」
いくらなんでもこんな校門の近くじゃ…;、いくらそういうことに寛大な学校でも、さすがにここではマズイよね;