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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 925

結局、徹のことは何一つ話せ無かったことを今更にして思う;…
まあ潤さんだってあれ以上のことは把握してはいないんだろうから、話したところで何ら解決策は見つからなかっただろうけどな…

「あれっ?…お前昼休み何処行っていたんだ?…」
教室に戻るなり、翔が肩を組んでくる…

「何処って別に…そんなの何処だっていいじゃん…」
「ぅおっ…?一馬お前…いい匂いしないかぁ?…」

クンクンと僕に鼻を近づけ飼い犬のように匂いをかぎ出す翔。
お前、そんなことして、イケメンが台無しじゃないか?と思いつつ呆れながら視線をそらす。

「一馬、お前、リア充してんなぁ」
「どういう意味で言ってんだ、彰人」
「羨ましいなぁ」
涼まで…いったい僕をなんだと思ってるんだ。

別に今回のことは僕が望んでヤッたことでは無い…
たまたま潤さんが旦那さんにほって置かれたことがきっかけで、そんなことになってしまったに過ぎないもんね…
多分潤さんにしてみたら、翔や涼であったとしても喜んでヤッたかもしれないしね…

「人をセックスマシーンみたいに言わないでくれよな;…僕だって何処でも誰でもって訳じゃないんだからさ…」

「まあな」
「それはすまないと思ってるさ」
涼と翔が続けて言う。

「でもよ、一馬は、俺らと比べれば圧倒的に女の人と会う機会、付き合う機会が多いから、やっぱり羨ましいと思っちゃうわけでさ…」
彰人が申し訳なさそうに、それでも愚痴っぽく言ってくる。
…やっぱりそう思われてるんだなぁ。

僕らがこうやって会話しているのを、真帆がじーっと見つめているのは、しばらくしてから気づいた。
そういえば真帆とも、最近ご無沙汰だったよな。

ミキさんとは土曜から日曜に掛けていっぱいできたけど、もう一人の彼女である真帆とはキスさえもしてないもんな…

「何だよ、今度は信藤のこと見詰めやがって…さてはこの昼休みの相手は…信藤だったって訳か?…」
彰人くん;…
ちゃんとした彼女である真帆ともしヤッたなら、お前にだって隠さずに話し出来たと思うけどな…

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