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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 924

潤さんの両手が僕の背中に回る。
軽く、のはずが長く、濃厚な口付けになった。

「ありがとう一馬くん…とても幸せ…」
「潤さん…」
「最近ダーリンは忙しくて、あまり相手にしてくれないの…」
…ああやっぱり。
そこから夫婦仲が怪しくなるってよく聞くけど、潤さんも…

「結婚してもいろいろ大変なんですね…」
僕には想像もつかないことだけど、なんだか同情してしまう…

「結婚した当時は週に1回とか2回とか…どんなに忙しくても週末は必ずヤッていたんだけどね…」
「結婚ってやっぱり、そういうことなんですね…」

「そうよ…夫婦になったらある意味それは義務であって、セックスが生活の一部に取り入れられるはぁ…」
“義務”か…
なんだかロマンチックの欠片も無い感じがするな…

「幻滅させちゃってごめんね…」
「そんなことないです、潤さんは素敵な人です…」
「ありがと」
僕が身体を離すと、潤さんは身を起こして僕の頭を優しくナデナデしてくれる。
幼い子供のようにされている気がするが、今はそれが心地よかった。

「私も、娘が生まれてからはその相手ばかりになっちゃったのもあるけどね」
やっぱり、子供がいると…そうなるんですね。

「それは仕方ないですよ…潤さんは専業主婦って訳じゃないんだし…」
教師って仕事は、思った以上に大変そうだからね…

「本当は妻としても教師としても、もっとちゃんと務めたいのにどっちも中途半端…情けないは…」
ティッシュペーパーで僕のソコを拭いながら、潤さんはため息を着く…

「大丈夫です、潤さんは素敵な人です。まだこれから…」
「ありがと。一馬くんはホントに優しいのね」
潤さんは身体を起こすと、そのまま僕に軽くキスをした。

「また、こうして出来るといいな」
可愛らしく笑いながら。

…長いようで短かった昼休み、今日はとても濃密だった気がした。

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