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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 914

「ふふっ、気にしなくていいよ。男の子ならその方が健全でいいことね」
平沢先生は可愛らしい笑顔で言う。
彰人の言う通り、この立派なモノを独り占めできる旦那さんが羨ましいと思ってしまう…

「話ってなんでしょう…」
「うん…いろいろあるから、2人になれる場所に…」

そう願っていただけにそれは願ってもないことだ。
変な意味じゃなくても、その方がゆっくり話せるもんね。

「鈴木くんお弁当?…」
「あ、いえ…今日は早くに出て来たんで…」
いつもだったらあかりさんの手作り弁当なんだけど、今日はまだ出来上がる前に出て来ちゃったからね…

「それなら先に購買で買ってきなよ。近くに2人きりになれる部屋もあるし…」
「えっ、そうですか?じゃあ…」
「時間はあるから急がないでいいよ」
優しい笑顔で言う平沢先生の言葉を聞き流しながら、僕は購買でパンを買いに行く。

「一馬ぁくぅ〜ん♪」
レジに並んでいると後ろから声を掛けられた。

「あれぇ唯、お前も買弁?…」
「ううんこれは徹の分…これから屋上で食べるんだけど、一馬くんも一緒にどう?…」

徹の分って…二人のよりは戻ったのか?…

「徹って…もういいのか?」
「何が?」
「唯たち2人の仲…だけど…」

唯はきょとん、と首を可愛く傾げた後、ポン、と手を叩いて笑顔を見せる。

「ふふ、一馬、心配してたんだ」
「なんかもう昔のことです、って感じだな」
「そうだよ。私が後に引きずることなんてないじゃんっ」

仲が戻ったなら、余計に2人きりにしてやる必要があるんじゃないかな。
僕は今から平沢先生との約束があるし。

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