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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 911

僕は照れながら頭を掻く…
徹と知り合ってまだ1週間も経ってはいないんだから、"僕のおかげ"なんてことは無いだろうけど、それでも徹が元気になってくれたならそれはそれで嬉しい。
藤堂先生が帰っては来ないと分かった今、僕に出来ることがあれば少しでも徹の力になってあげたいからね…

「それで…平沢先生は把握しているんですか?…バレー部内で酷い苛めが行なわれていることを…」

「私も実際に見たわけじゃないの…バレー部の子に聞いて、話をしてくれた子の情報を元に判断しただけで…」
平沢先生は腕を組んで考え込む。

そういうところは表立って見せないよな…
もし平沢先生がそれを目撃して止めようとしたら、逆に危険な目にあってしまいかねないもんな…

「男の先生に相談した方がいいんじゃないでしょうか?…」
やっぱり女の先生だと、立ち入れないことも多いもんな…

「ええ…事がはっきりとしたら学校にも報告しないといけないと思っているは…」

うぅ〜んなんだか焦れったく思ってしまう;…
徹が酷い目にあっていることは事実なのに、何を今更はっきりさせなくちゃいけないんだよ…

「な、なるべく早く…今すぐにでもそれを明るみにさせないと、徹はバレー部どころかこの学校を追われかねないんですから…」
ありったけの思いをぶつけてしまう。
平沢先生だっていきなりことを任されたのだろうに、申し訳ない思いはあるけど…

「うん…ごめんね、私も全力を尽くすけど、そんなに力はないから…」
うつ向き気味に平沢先生は言った…

ミキさんが言っていた程、平沢先生は力になりそうも無い…
まあ教師という立場上、それも仕方ないのかもしれないけど…

「このことは僕が何とかしますから、何かあったら力を貸して下さい…」
平沢先生に力無いのは分かったけど、やっぱりいざとなれば、教師という肩書だけでも力にはなるからな。

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