海で・・ 898
ミキさんが快楽に表情を歪め、膝をガクガク震わせながら僕に必死にしがみつく。
僕は構わず指を中で折り曲げたり、かき回したり、様々なやり方でミキさんの反応を、その感じる声を楽しむ。
「だっ、ダメェ〜っ!!一馬くんの、んっ、指だけでいっちゃう…イク、っ!!!!」
ミキさんの身体がガクン、と震え、次の瞬間には脱力して僕の身体にもたれかかる。
「か、一馬、くん…こ、こんな…すごいの…」
ミキさんはよほど気持ちよかったのか、まだ身体を痙攣させていた。
「ミキさんに悦んで貰えて嬉しいです!…」
今まで僕と関係を持ってくれた、いろんな女の人に感謝だよ。
多くの女の人とやりながら、気持ちのどこかで僕は、ミキさんを悦ばせる術を探し、学んでいたんだからね…
「僕にとってミキさんは特別な存在なんです…ミキさんの為に他の女の子と関係を持つようなもんですから…」
そう言った瞬間、ミキさんは僕の唇を奪い、今迄で一番濃厚なキスを求め、僕も何とかそれに応えて見せようとした。
唇が離れたとき、ミキさんの瞳には光るものが見えた。
「嬉しい…一馬くんがそこまでの男になるなんて…」
「ミキさん…」
「幸せだよ私、一馬くん以外にそんな存在いないもん…一馬くんが、男を磨いてくれる、それがすごく嬉しいの」
「ミキさんっ…!!」
ミキさんが言ってくれたこの言葉は、僕の今まで経験の中で1番嬉しいものだった。
いろんな女の人と関係を持つことで、ミキさんはどう思っているのだろうか?…と、絶えず不安を持っていたがそれが全て報われた思いがした。
「ミキさん、ミキさん…大好きです…!」
感激のあまり涙声になってしまう…
僕は小さい子供がするみたいに、ミキさんに頭を擦り寄せた。
「もう、一馬くん…泣くことないじゃない」
ミキさんは情け無くも抱きつく僕の頭を優しく撫でてくれた。
「ミキさん…」
「私も一馬くんのこと大好きだよ。一馬くんが私のために頑張ってくれる、それが何より嬉しいのよ」
小さな子供をあやすように僕を撫でるミキさん。
「そんな一馬くんに、もう一度、気持ちよくされたいな…」