海で・・ 889
ジュボジュボとソコから奏でる音が浴室に響き渡る…
これは僕の先走りだけじゃ無く、ミキさんも充分に濡れてくれている証拠だよね…
僕はずっと気になっていた胸の支えが取れ、ホッと胸を撫で下ろす。
安心すると急激に込み上げてくる射精感…もう我慢は出来そうに無かった。
「ミ、ミキさん!ぼ、僕…もうイッちゃいそうです…!」
「いいよ、いいよ…私も、一馬くんと、一緒にイキたい、一緒にイカせて…!!」
切羽詰まったような声でミキさんは僕に訴える。
…ああ、こんなに感じてくれてるミキさんが可愛い。
「ミキさん…!」
「一馬くん…いい、イク、イク、イッちゃう…!!」
僕にしがみつきながら、懸命に腰を揺さ振ってくるミキさん…
「そ、そんなにされたぁら……もぉうぅぅ……!!」
その後の言葉は出なかった…
僕は脚の先から込み上げて来る塊に、天を仰ぎながら口を大きく開いて……空を噛んだ…
声にならない声を上げ、ミキさんの体内へ自らの持つ熱くたぎるものを放出していく。
身体からすべての力が抜けていくような気持ちがする。
ミキさんは壁伝いによろよろと身体をもたれさせる。
「あ、あぁ、あぁあ…あぁ…」
うわ言のように声を出しながら、幸せそうな顔をしているミキさん。
僕も久々にミキさんとできて、すごく気持ちよかったですよ…
美月ちゃんにあんなことを言っておきながら、僕はもうこんなミキさんの顔を見られただけで充分に満足だった…
出来ることならこのままミキさんを抱きしめ、ぐっすり眠りたい…
やっぱりミキさんは僕にとっては特別な存在なんだよな…
「愛してます…誰よりも…」
耳元でそっとそう囁きながら、僕はミキさんの身体を優しく抱擁した。