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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 879

「ふふっ、そうね…」
ミキさんもそう言うとベッドに腰を下ろしそのまま寝転がる。
「なんか疲れちゃったね」
「そうですね」 
「ごめんね、一馬くんも週末はゆっくりしたかっただろうに…」
「いえ、僕も自分の気持ちは伝えることができたので、良かったと思ってます」

「私たちの気持ちは、ちゃんと藤堂先生には伝わったよね。」
寝返りをうちながら園田さんも会話に入ってくる。

「うん…藤堂先生自身は学校に戻ってきたいみたいだったから、気持ちは動いたんだと思うさ…」
あかりさんとのことが無ければ、きっと居なくなることも無かったのかもしれないよな…

「藤堂先生は、きっと教師って職が好きなのよね…」 
ミキさんの言う通り、学校にいる時と今日とでは、まるで別人みたいだったな…

藤堂先生の本当の笑顔は、きっと教師として戻ってきたときに見られるはず。
そう思うと早く復帰させたい気持ちは沸く。

「私、藤堂先生が戻ってきたら…」
園田さんがベッドにうつ伏せになって、そう言った後枕に顔を埋める。
「…その気持ち、あの人だったらきっと応えてくれるはずだよ」
ミキさんはそんな園田さんを見て、目を細めた。

藤堂先生もいろいろあるけど、男の僕からしてみたら全部を批判は出来ない…
どちらかというと藤堂先生のやっていることは、僕と似ている気もするからね;

「そうだよ…藤堂先生も今回のことは凄く反省していたし、これに懲りて次の人はめちゃくちゃ大切にするんじゃないかな…」
僕はそう言いながら、園田さんの頭をそっと撫でる…

「美月ちゃんは次の人になれるよう…頑張らなくちゃ…」
ミキさんは僕の手に重なりながら、園田さんの頭に手を宛がった…

隙間から、嗚咽が漏れるのが聞こえた。
園田さんがずっと我慢してきた気持ちが溢れたのだろう。

「よしよし…頑張ったよ、美月ちゃん」
ミキさんはその頭を優しく撫でる。
教師と生徒というよりも、姉妹のような関係に見えた。

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