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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 876

「やっぱり無理ですかね…」
屋敷が見えなくなった所で、僕はぽつりと呟いた…

「私たちの力だけで、どうにかしなくちゃ…ってことね…」
成美が力無くそれに応えてくれる。

「そんな…藤堂先生を見捨てるの?…」
園田さんは今だ諦めてはいないようだ…

「見捨てるわけじゃないよ…でも、今すぐには無理だと思う」
ミキさんは表情変えずに言う。
「私の力じゃ無理ってことかな…所詮新人だものね。みんなには申し訳ないけど」
「そんなことないです」
「美貴センセがいなかったら私も全部話せなかったんだよ」
寂しげに言うミキさんに、僕と成美はすぐにフォローを入れる。

「ありがとう…今回は、ひとまずこれまでってことでね」

「それじゃあ私はこれから約束があるんで…」
ん?成美…
「約束って…こっちにも知り合いがいたの?…」
そんな話し、成美からは全然聞いていなかったもんな…

「やだぁ知り合いって言っても、さっき会ったばかりなんだけどね;…」
もしもし;…それってもしかして…新幹線の中で知り合った、あの大学生のことを言っているんですかぁね?!…

「さっき連絡を入れていたのはその人だったんですね」
「えへへ、そうだよ」
園田さんは見ていたのか。

「明日の出発の時間までには合わせてね。集合場所は…」
「大丈夫です!」
「それと成美ちゃん、ほどほどにね」

ほどほどにって;…成美のことだやっぱりそういうことになるんでしょうね;…
「はぁ〜い!ほどほどに頑張りまぁ〜すぅ!…」
やっぱ頑張るんだぁ;…

スカートを翻し成美は行ってしまう…
「それじゃあ私たちは、とりあえずチェックインしちゃいましょうか…」

うわぁ…いよいよホテルに行くんですねぇ!

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