PiPi's World 投稿小説

海で・・
官能リレー小説 - 年上

の最初へ
 862
 864
の最後へ

海で・・ 864

裏口ってことは、あんまり歓迎されてない客ってことなんだろうか?…
まあこんな家の人に、歓迎などされても返って怖い気もするけど;…

表門から少し歩いた所に案内される…
「うぇ;…ここが裏口なんですか?!」
裏口っていうから、僕は勝手口みたいな粗末な出入り口を勝手に想像していたからね;……

裏口でも普通の家、いやそれ以上に大きく豪華に見える。
僕らはその門をくぐり、中へと案内される。

「ところで、あなたは?」
「あ、ええと…私は、ここで働いている者でして…」
可愛らしい方だ。ミキさんと同年代くらいだろうか。

落ち着いた大人の女性だ…
アップにしたうなじに、大人の色気を感じてしまう…

「あの…藤堂先…、ぁ藤堂さんは?」
なんだかここで“先生”をつけて呼ぶのはいけない気がした…

「おぼっちゃまでしたら、奥で皆さんのお越しを首を長くして待っておいでですは…」

お坊っちゃんって…藤堂先生はそんな存在だったのか…
あれだけのお屋敷に、屈強なSPに大型犬だもんな…

「さっそく、お話になられますか?」
「ええ…お願いします」
ミキさんが頷く。
後ろの成美も気を引き締め直す。

門から玄関までの敷石を、僕らは一列になって続いて歩く…
途中でほうきを持った若い男が僕らに気づき、慌てて頭を下げた。

これって僕らに向かってというよりも、案内してくれているこの女の人に向けて頭を垂れているんだよな…
実のところこの女性って、この家では偉い立場の人だったりするんだろうか?…

SNSでこの小説を紹介

年上の他のリレー小説

こちらから小説を探す