海で・・ 87
「うぅ」
後ろの真帆が小さく口惜しそうな声を上げる。
間もなく、真帆は股を大きく広げて、自らの手を服の中、スカートの中に潜り込ませる。
「…ぁ」
真帆の表情は、切なさを増す。
その間もミキさんの唇は僕の分身に吸い付いて離れない。
男として情けない声が出てしまいそうになるが、何とか我慢する。
「あぁ…」
真帆はベッドで股を広げて、自慰行為を始めている。
「一馬くぅん…」
…そんな切ない声上げられても、今の僕には何もできないんだよ…
貪るように僕にムシャブリつきながら、ミキさんは手慣れた手腕でズボンとトランクスを脚から抜き取る。
僕は自らの手で、シャツの釦を外すと、身体を浮かせそれを脱いだ。
風呂場のような抵抗心は無かった。
それでも、乱れながらも着衣姿の2人の女性の前で、自分だけが全裸であることに羞恥を感じたが、それが返って一馬を興奮させた。
真帆は僕のトランクスを手繰り寄せると、それを嗅ぐように口に宛てがった。
(感じてくれ・・僕を感じてくれ・・)
先走りの染み込んだ布から、僕を少しでも感じ取ろうとしている真帆に向かい、僕は心中で叫んでいた。
「ああ、一馬くん、一馬くぅん…」
僕のトランクスを片手に自慰に耽る真帆を見て、不思議な気持ちになる。
自慰行為をする真帆の陰部から、はっきりとぐちゅぐちゅという音が聞こえてくる。
ミキさんが僕の尻を持ち上げ、○ングリ返しの姿勢を取らされる。
曝される尻の蕾み・・
「き、汚いよ・・」
流石に声を上げる僕を制し、ミキさんは言う。
「汚くなんか無い。一馬くんのココ、ツルツルでとても綺麗よ。」
真帆にも覗き込まれる。
「ホントォだぁ〜、男の人って、ソコの中にも性感帯があるのよねぇ〜♪」
「え!?」
僕の蕾みは抵抗する間も無く、2人の舌に制服されていた。
「ちょっ!!ちょっとぉぉぉぉーー!!!」
世の中には、ソコを攻める風俗嬢がいるのをアダルト雑誌で知ってはいた。
前立腺を弄りながらオナると最高に気持ちいいと、秀人に聞いたこともあった。
それでも一馬は、ソコに指を入れるのには抵抗があり、それを試す勇気はとても持てなかったのだ。
そしてそれにも増して、一度でもソコでの快感を知ったならば、自分は抜け出せなくなりそうで・・どこか怖かったのも本心だった。